日本共産党
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なかにわ次男
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来年度(2007年度)予算の反対討論を行いました。

 2007年3月16日の3月定例市議会で、私がおこなった来年度予算に対する反対討論は下記のとおりです。
 日本共産党の中庭次男でございます。日本共産党水戸市議団を代表して反対討論を行います。
 本定例市議会に提案されました議案のうち,議案第2号,第3号,第7号,第9号,第15号,第20号,第21号,第23号,第24号,第33号,第34号,第35号,第42号,第43号,第45号,第46号,第47号,第48号,第52号,第53号,第60号の以上21件について反対いたします。
 反対の理由の第一は、住民税が定率減税の廃止により、来年度は6億円の増税となります。今年度も定率減税の半減、老年者控除の廃止、公的年金控除の縮小などで9億円にのぼる増税になったばかりであります。
 いま年金の引き下げ、実質賃金の引き下げで暮らしが大変なとき、連続した増税は市民の暮らしをますます困難にするものであり、増税はおこなうべきではありません。
 第2に国保税も公的年金控除の縮小により来年度も9,000万円の増税であります。医療費を病院の窓口で10割負担する資格証明書、6か月間の短期保険証の発行は行うべきではありません。
 第3は、定率減税の廃止にともなって介護保険料が来年度値上げになります。今年度、介護保険料は38%の値上げとなり、住民税の増税と連動して2倍以上になった高齢者もおり、
水戸市役所には595件の苦情などが殺到したばかりであり、2年連続の介護保険料の値上げは反対であります。また要介護1の高齢者から車イス、介護ベットの取り上げは、高齢者いじめであります。介護ベットの購入費補助の実施をもとめます。
 第4は精神障害者授産施設「ひだまり」の利用料が月2000円であったのが、住民税課税の人は4倍以上の9300円以上になり、値上げに反対します。障害者自立支援法の実施により、障害者の負担が月2万円以上もふえました。障害が重い人ほど、利用料負担が重くなる自立支援法に対し水戸市独自の軽減策が強く要望されましたが、実施されません。 
 第5は母子家庭の命綱である生活保護の母子加算の段階的廃止に反対します。
 第6に水戸市立幼稚園5園の廃止に反対します。本議会に住民から存続をもとめる陳情もだされております。
 第7に茨城県後期高齢者医療広域連合の設置に反対します。
 75歳以上の高齢者から新たに保険料を徴収するものであり、負担増につながるものであります。
 第8に生活関連予算の削減に反対します。
 生活道路関係予算が減額になります。狭隘道路及び後退敷地整備事業費が20%減、側溝新設改良事業費が46%の大幅減となっています。
 交通安全施設整備事業は前年度比47%で半分となりました。とくに歩道設置の予算は来年度はゼロになりました。このような大幅な減額はみとめられません。
 第9に大型開発への多額の税金投入に反対します。
 来年度予算では大工町再開発でホテルオークラを誘致し、大和ハウスが137戸の分譲マンションを建設する事業などに6億9,600万円の税金を投入します。すでに今年度予算でも10億2,600万円が計上されています。またホテルなどの保留床を公募しましたが、買い手がいたないため、再開発組合の関連会社「フロンテア水戸」に3年間で2億6,000万円を無利子、10年据え置き、25年返済の破格の条件で貸付けます。大工町再開発に40億円の補助をおこなう上、さらに2億6,000万円もかしつけることは、大型開発優先の市政の現れであります。
 住宅が売れず破綻している十万原開発に下水道や公園建設予算を計上していることは税金の無駄遣いであります。イオン内原を誘致した内原駅北土地区画整理事業に来年度も5億8,345万円が予算化されております。この事業では新たにケーズデンキなどの大型店が誘致されましたが、保留地は売れ残り、売れ残れば新たな税金投入となります。
 第10に、青少年センターの廃止に反対します。
 青少年センターは開放学級などを含む放課後児童対策などの健全育成事業をおこなってきました。これを廃止し、総合教育研究所に統合することは機能の弱体化につながるものであります。
 第11に米の強制減反に反対します。
 来年度も1億9,090万円の減反の予算が計上されております。日本の食糧自給率は低く、いま求められているのは米の減反ではなく、自給率向上の予算であります。
 第12に水戸市職員定数の29名の削減と職員給料の引き下げに反対します。
 水戸市は職員を減らしながら、一方でパート職員、嘱託職員など非正規雇用が610名おります。いまフルタイムで働いても生活保護以下の収入しか得られない「働く貧困層」、ワーキングプアが増えているなかで、低賃金の非正規雇用を増やすことはおこなうべきでありません。
 第13は茨城県中央広域水道からの受水に反対します。
 水戸市の水道給水能力は5万人以上もあまっているのに、来年度も茨城県中央広域水道から2億2,500万円で受水します。これは無駄遣いであり、中止をもとめます。
 第14に議員の公費による海外視察に反対します。
 ヨーロッパ視察に一人70万円など、議員の海外視察に合計525万円が計上されております。市民オンブズマンから議員の公費による海外視察は観光旅行であり、返還をもとめる裁判もおこなわれております。
 第15に茨城町との合併をすすめる予算が計上されており反対します。
 この合併推進は住民不在であります。
 以上で反対討論を終わります。
                                 以上
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