太良町探訪

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もうすぐ紅葉----多良岳林道をはしる

2001年11月2日


 テレビを見ていると、各地の紅葉の便りがいっぱいです。
 多良岳の麓はそろそろ色づいてきたかなと、妻といっしょに多良岳林道を走ってみました。今日は、中山 → 多良岳林道 → 風早高原のコースです。

 中山をすぎて、しばらく急坂をのぼると赤松橋です。
 小さな公園みたいなものがあって、「水源の森」という大きな看板が立っています。谷川から水を引いて小さな水車も動いていました。
 私が、この場所でいつも感心するのはトイレがきれいなことです。
 林業の町らしく、外側は間伐材を利用してつくったこぎれいなトイレですが、いつ行ってもきれいに掃除してあります。 このことを、中山区に住んでいる叔父に話したら、実は叔父夫婦がときどきトイレの掃除をしているとのことでした。
 看板の近くに、けやきでしょうか、大きな樹木があって紅葉をはじめたところでした。

 中山キャンプ場に行ってみました。
 ここは、私が小学校から高校にかけてよくキャンプに来たところです。 夏は、いつもにぎやかな声が聞こえますが、今日はひっそりとしていました。
 妻が「あ! どんぐり」と大きな声をあげました。
 キャンプ場はどんぐりの木で囲まれていますが、下にいっぱいどんぐりが落ちています。神戸にいる孫の理咲子・夏帆に届けてやろうとせっせと拾いはじめました。なんだか縄文人になったような気分でした。
 キャンプ場の近くの山は、ようやく紅葉が始まったところでした。その後、林道を走りましたが、林道のまわりの山もようやく紅葉が始まったところでした。

 林道を走っていると、山の頂上近くまで植林してあるのに驚かされます。
 中山に住み、山に詳しい叔父がこんなことを話していました。
 戦前、旧諫早領主が所有していた山林を民間の林業会社が払い下げを受けたそうです。林業会社ですから、利益をあげなければなりません。そこで、もとからはえていた広葉樹を切り倒して、金になる針葉樹に植えかえていったということです。その結果、山の頂上近く、水源地を針葉樹で埋めつくすことになったようです。
 この点は、歴史的にも少し勉強してみたいと思います。

 全体としては、針葉樹におおいつくされていますが、ところどころに「おや?」と思った風景がありました。どんぐりの林ですが、自然にできた林でなく、人工的につくられたどんぐりの林のようでした。
 帆柱橋のすぐ上流にもまとまったどんぐりの林がありました。
 風早区にはいったら、もとはおそらく原野だったところにどんぐりの林が出来ていました。
 下草がきれいに刈られており、林の中に入っていくと地面がどんぐりの枯葉や下草でふわふわ、まるで布団の上を歩いているようでした。
 どんぐりの実はないかと探すと、大きくて丸いどんぐりの実がいくつか見つかりましたが、殻がいっぱい落ちているだけでした。実は、リスが食べてしまったのでしょうか。
 杉や桧を伐採したあと、あるいはもともと原野だった土地に、どんぐりの木を植える、落葉樹を植える試みも太良町で始まっているのかなと嬉しくなりました。

 私は、太良町にとって長い目で見れば、水源地の山頂近くまで針葉樹で埋め尽くすというこれまでのやり方を改めることが必要だと思います。
 一定の標高以上の山、林道から離れ、急峻で植林・手入れ・伐採などの作業が困難なところは計画的に広葉樹を植えて行く方向に切りかえるべきだと思います。常緑樹、落葉樹などの樹種の選定については、その土地にもともとはえていた樹種を尊重すべきでしょう。
 手入れの行き届いた広葉樹の森林は、洪水を防ぎ、地下水を涵養し、有明海に豊な水を供給するだけでなく、町民をなごませ、子供達を教育する大切な場になっていくと思います。太良町にとって、かけがえのない資源になっていくのではないでしょうか。
 そういう新しい太良の山づくりをめざしながら、まず、町民が山に親しむ、山を楽しむ、山を考える---そんな企画ができればと思いました。

      

赤松橋のちかく、紅葉をはじめた樹木

   

いつもきれいな山のトイレ

   

中山キャンプ場から多良岳中腹を見る

   

多良岳林道の途中でみた紅葉

   

風早区で見たどんぐりの林

   


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