コラム

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「真珠の首飾り」を観に行きました

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 先月、青年劇場の舞台「真珠の首飾り」を観ました。
 1946年2月、GHQの民生局員(GS)らは、マッカーサー元帥から日本国憲法の草案をつくるよう命じられます。日本政府の憲法改正案が大日本帝国憲法と変わり映えのしないものだったため、失望したマッカーサーが秘密裏にGHQに草案をつくるよう命じたのです。作成期限はわずか1週間。弁護士や学者らにまじって22歳のベアテ・シロタは人権条項の作成を任されます。彼女はユダヤ人で、5才から日本に住み、日本女性が不当な扱いを受けている実状を見聞きしていることから、なんとしても女性の人権を向上させたいと、世界中の憲法を集め41項にも及ぶ人権項目を作ります。しかし、長すぎると大幅に削除され、ベアテは泣きながら上司に抗議します。ひたむきなベアテの姿は感動的です。ベアテたちの奮闘のおかげで、憲法24条男女平等、25条生存権の保障の原型ができたのですね。さまざまな試練を乗り越え、ようやく草案が完成します・・・。
 この過程から、憲法がアメリカからの押し付けだと言われますが、劇中では晩年のベアテが〝押し付け憲法論〟に反論します。「あれは世界中の憲法の最良の部分を集めたものですよ。もし、作者がいるとすれば歴史や国境を超えた世界の良心じゃないかしら」と・・・。そしてベアテは憲法になりかわって訴えます。「私をお払い箱にしないでください・・・」
 「真珠の首飾り」は10年ほど前にも観ていますが、戦争法をめぐってかつてない運動と世論が高まったなか、日本国憲法を103粒の真珠になぞらえたという脚本家ジェームス三木さんの思いが伝わる素晴らしい舞台でした。
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