議会報告

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2019年1定報告⑦ 阿佐谷北東まちづくり計画 杉一小跡地の高層ビル 区の文書で「商業施設」と明記

 日本共産党杉並区議団は、第一回定例会予算特別委員会で、杉並区が進めている阿佐谷北東地区のまちづくり計画の問題点について、区の認識を質しました。
 
「商業施設」明記 区も認める 区長発言こそ ごまかし

 田中区長は、杉並第一小学校の移転跡地に建設する高層ビルについて、昨年の第1回定例会で〝商業施設を誘致するとは言っていない〟と答弁し(注1)、共産党がウソを喧伝しているなどと暴言をあびせてきました。その際、私は「区長答弁こそ事実に反している」と批判しましたが、3月6日の予算特別委員会で、区長はまたもや党区議団の指摘を攻撃する発言を行ないました。
 党区議団は、3月13日の予算特別委員会の質疑で、区の文書(注2)に繰り返し「商業施設の誘致」が明記されていることを指摘。区も認め、区長の発言こそ、ごまかしであることを浮き彫りにするとともに厳しく批判しました。

注1 区長発言 「区が商業施設をそこに建てるといったことは一度もない」
(2018年第1回定例会)
注2 区の文書
〇「杉並区立杉並第一小学校改築・複合化・検討のまとめ」(2017年1月)「商業施設整備」「商業業務施設併設公益施設」
〇「杉並区立第一小学校等施設整備方針」(2017年5月)「集客力の高い商業施設を誘致する」
〇「区の考え方」(同上文書と一体)「集客力の高い商業施設などを誘致」
〇「(仮称)「阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくり計画案」(2019年1月)「商業・業務などの多様な都市機能の集積をはかる」


近隣商店に影響を与える 大型商業施設の誘致を否定せず

 党区議団は、さらに「近隣商店街が合意できない大型商業施設の誘致はしない」と明言するよう区長に求めました。しかし、区長は答弁に立たず、区の担当所管も商業施設誘致の可能性を否定しませんでした。わが党に暴言をあびせておきながら、商業施設の誘致を全く否定をしないという田中区長の姿勢は極めて重大です。

区長「木残る保障ない」発言は事実誤認

「民間2者だけだったら木残らない」 

 けやき屋敷の樹林・緑地保全迫る河北病院の移転先用地であるけやき屋敷は、区の緑地保全方針でみどりの顕彰表彰屋敷林に選定された樹林です。区の文書では樹林、緑地について「可能なかぎり守る」という曖昧な表現となっているため、大幅削減が懸念されています。
 区長は、3月6日の党区議団の質問に対し「区以外の2者に全部任せておいたら、木なんか残る保障は何もない」と述べ、区が参加することで「緑を残せる」と答弁しました。

民間の方が強制力強い  
 しかし、13日の党区議団の質疑で、区長発言は事実誤認であることを明らかにしました。
 今回の計画では、緑地保全は、区と民間による区画整理事業としたことで、緑の保全については、都条例(※)による許可対象でなく、協議対象となりました。すなわち民間同士の方が規制が強く、区が参加する今回の区画整理事業の方が規制が弱いのです。
 そもそも条例が開発者に求めていることは、既存樹林を保全する、又は域内に移植することであり、「可能なかぎり」などの表現はありません。また、条例に基づくならば最低でも約4000㎡の緑の保全が基準です。ただ、これはあくまでも最低基準であり、それ以上の緑の保全が区に求められています。
 緑の保全については、現在調査を実施中としていますが、その結果をただちに公表し、計画書等も都に提出する前に区民と区議会に示すよう求めました。

※「東京における自然の保護と回復に関する条例」では、次の規制があります。
〇調査し既存樹林そのまま残し、または地内に移設する検討を行う。
〇区域面積の15%以上の緑地の確保。
〇動物の生息・生育への配慮を行う。

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