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コミックバンチで『蟹工船』

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 いきなりこの表紙が私のHPで出てくると「うっ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
 しかしこの「コミックバンチ」という漫画雑誌、実はいま『蟹工船』を漫画にして連載しているのです。
 『蟹工船』といえば、作者は日本共産党員のプロレタリア作家の小林多喜二です。文庫本はすでに百万部を超えたとか…。
 しかしですね、どれだけの人が最後まで読んだでしょうかね。少なからずの人が挫折するか、すごい時間をかけて呼んでいるんじゃないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 最初はすごい読みにくいんですよね、『蟹工船』って。蟹工船に入ったときの情景なんて一ページぐらいかけてじっくりと描写する。スピード感あふれる本に慣れている人たちだと文章の流れがつかみづらくて苦痛だったりします。ただ、あとからその丁寧な表現が気持ちよくなってくるんですけどね。
 さて、すでに漫画『蟹工船』が発行されていましたが、どちらかというとこっちの漫画の方が今風な絵で、かつ表現がビビッドそうで読みやすそうな感じがしますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 しかし、表現がふるってますね。
 「格差社会の預言書」ですって…。
 多喜二の紹介なんてすごいですよ…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 「国に殺された魂の作家」…すごいです。
 国民主権と侵略戦争反対を掲げて闘った多喜二は、29歳のとき、特別高等警察(特高)に捕まるとその日のうちに虐殺されました。
 その拷問は壮絶でした。下半身を中心に受けた打撃は足も睾丸もすべてが内出血でパンパンに膨れ、その今にも血が噴き出しそうな太ももに特高は釘かキリを何箇所も刺すなど想像を絶するものでした。しかし、当時は心臓麻痺による突然死だと発表されるなどの無法ぶりでした。

何も死にたくて運動したのではない

 多喜二だってもっと長く行きたかったでしょう。青年らしく、恋愛のエピソードも伝えられています。それでも青年が真に青年らしく生きるためには、その野蛮な侵略戦争を認められなかったし、天皇ではなく国民こそ主権者だと訴えぬかなければならなかったのです。
 ちなみにその多喜二の遺体が運ばれた母親の住んでいた家は阿佐ヶ谷にありました。
 まさに命をかけて書き上げた多喜二の小説。『蟹工船』の訴えるところを余すことなく今の若い世代が受け止めていきたいと思います。
 (08.10.27)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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