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11.6.14 一般質問原稿��
宮前３丁目マンション計画について
神明通り沿いの宮前三丁目。この地域は駅が近いわけでも幹線道路が通っているわけでもなく、ショッピングモールがあるわけでもない、お世辞にも「利便性に富んだ住宅街」とはいえないような地域です。しかし、そのかわりに駅前や大通りの喧騒はなく、閑静さを特徴とした居住地帯といえます。多くの方がそうした環境を好んで古くからの土地を守り、または移住してきた地域なのです。そんな宮前三丁目に今広大な空地が存在しています。もとはNTTの社宅がありました。いまでこそ、目に優しい、広々とした空間を提供してくれていますが、実はここに巨大なマンション計画が持ち上がっています。住友不動産による「西荻窪計画」です。この閑静な住宅街、第一種低層住居専用地域の海原になんと高さ１２ｍ、しかも南北約１００ｍにわたって建築物が連なる計画です。そのうち７０ｍは、ほぼ一枚の壁となって周囲を圧迫します。正直な感想、近隣住民にとってはあまりに配慮の欠けた、前近代的な計画であり、住友不動産ともあろう大企業がやるべきことかと驚きを感じるものであります。住民は圧迫感の解消を必至に求めて、建築物の高さの一部緩和、南北に伸びる建物ではなく東西に伸びる計画にできないか等々要望しましたが、住友は採算性が落ちると金の心配ばかり。基本計画についてはまったく取り合う姿勢をみせません。
西荻窪マンション計画はこの間話題となっている景観条例に基づいて景観審議会専門部会において審議の対象となりました。景観条例はみれば地域住民の居住空間保護に極めて細かい配慮の行き届いた内容となっており、今回のような計画であれば、どれほど厳しい指摘があるものかと期待されます。ところが昨年の10月に行われたこの審議会では、こともあろうに圧迫感については議題にもあがらなかったのです。審議をされたのであればまだわかりますが、それさえないのでは景観審議会の存在意義が問われてしまうではありませんか。そこでお聞きします。
【質問】第一種低層住居専用地域に南北１００ｍの敷地に高さ１２ｍの横一線に連なった建築物は景観として、異常な圧迫感を近隣に押し付けるものではないのか。景観審議会での議論は極めて不十分と考えるがいかがか、区の見解を伺う。
専門部会で議題にあがった西荻窪マンション計画の色彩については、住民からの意見が出ているわけでもないので特に問題なしとされたようです。しかし実は、住友不動産はこのとき住民に建築物の色彩について意見聴取はしておらず、住民の意見があがるはずがなかったのです。そこでお聞きします。
【質問】景観審議会において議題に上がった建築物の色彩についてですが、住友不動産は近０隣住民にリサーチをしたことはなかった。にもかかわらず、問題なしとされたのはいったいどのような審議によるものか、お答えください。
【質問】こうした景観審議会の在り方、及び判断について不服を唱える制度が景観条例上定められていないのは問題です。早急に整備すべきと考えますがいかがか。お答えください。
【質問】調停委員会でも二人の調停委員は終始、住友不動産への近隣住民への配慮を訴えていました。建築確認を通して、区として良好な住宅都市を守る立場、区民生活を守る立場から業者への明確な指導がもっと行われるべきではないか、お答えください。
前山田区政下においてはまさに良好な住宅都市を形成していた三井グラウンド、阿佐ヶ谷住宅などの巨大マンション化が業者だけでなく区も関わって平然と進められました。良好な住宅都市杉並を標榜する田中区長におかれましては何卒、真摯な答弁を求め質問を終わります。
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