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09.2.16 一般質問原稿��
済美養護学校の施設改善について
次に済美養護学校の施設改善についてお聞きします。
今から３０年前の１９７９年、当時としては画期的な区立の養護学校を建設することがここ杉並区議会にて議決されました。そうしてできたのが済美養護学校です。
私は大学時代、「障害児教育学科」に在籍しておりましたが、「障害児教育概論」という授業では区立の養護学校としてこの済美養護学校について学びました。見学にも訪れたときはわざわざ大学のある国分寺からクラスメートと一緒に杉並に戻ってきました。その道では著名な教授が、「普通は都道府県レベルで設立される養護学校だが、区立で建てたところに画期的な成果をもたらした」と評価したときは区民の一人として誇らしさを感じたものでした。
さて、その済美養護学校がいま、その教育環境に重大な問題を抱えることとなっています。子どもが多すぎて教室が決定的に足りていないのです。これは全国的な現象ですので一概に杉並区の姿勢を批判するわけには行かない問題かもしれません。しかし、全都、全国に誇る我が済美養護学校です。全国に先駆けて問題を克服することが望まれています。
さて、教室が不足しているというのですが具体的にどのような状態にあるのか私も現地を視察してまいりました。去年の視察に引き続き、今回は実際に子どもたちが活動する時間帯の視察です。
一つの教室をパネルやアコーディオンカーテンなどのパーテーションで間仕切るという苦肉の策ももう限界に来ていました。済美養護の２０ある教室のなかで実に１５教室になんらかのパーテーションが施されています。前議会でも我党が指摘しましたが一つの教室が三つにわけられているのです。
特別支援教育の経験がある私はこれをみて驚きました。これでは絶対に授業などできないと。というのも、特別支援教育では教師がリズムに合わせて声を出したり、子どもたちも発声することが多くあるのですが、このパーテーションでは隣の教室の声が丸ぎこえなのです。これでは子どもたちは集中力を失い、パニックも起こすでしょう。どうしているのかと聞いたら、現場では声がぶつかり合わないように、わざわざ隣の教室と時間割をずらすなどしているとのこと。やりたい授業が隣の教室との兼ね合いでできないときもある…こんな状態が放置されていいのでしょうか。三つに仕切られた真ん中の部屋は空調設備もなく、避難経路もありません。水道はどうするのでしょうか。特別支援教育では手を洗うなどの日常生活の基本も学びます。教室の水道は不可欠の教育環境といって過言ではありません。今度の春休みに対応するとしていますが、工事が追いつかない教室もあり、対応が後手後手であるという指摘だけではすみません。事態改善のための緊急的、さらに中長期的視点をいまだに持とうとしない区の姿勢はいよいよ見過ごせないものとなってきています。そこでお聞きします。
【質問】
養護学校への通学を希望する区民の増加が原因でそれに応えようとしているのもわかりますが、現状は極めて劣悪な教育環境と指摘せざるをえません。これ以上今の状態を継続させるならば人権問題にもあたると考えますが教育委員会の見解を求めます。
音楽室も教室となり、多目的ホールを音楽室に兼用しています。生活訓練室という和室の特別教室もなくなり、その結果、特別支援教育ではポピュラーな指導である宿泊訓練もなくなりました。
設立当初５０名の定員だった児童・生徒数はいまや７９名となり、定員の１５０％を超えていますが、来年度はさらに一学級の増がすでに見込まれています。特別支援教育への理解の広がりとともに養護学校への入学はさらに増えることが予想されます。
【質問】
現場からはプレハブの建設、済美小の空き教室の利用を求める声があります。そうした緊急的措置とともに中長期計画の作成など抜本的対策を講じる必要があると考えるがいかがか、お答えください。
答弁
教育委員会事務局次長
私からは、済美養護学校に関する、ご質問にお答えいたします。
区はこれまでも、児童・生徒の増加に対応するため、学校とも、協議をかさねながらその都度、必要な対策を講じてまいりました。この間、分割し、増設した教室につきましても、エアコンを設置したところですが、年度内にさらに、遮音などの改善を行い、環境を整えていくこととしております。
今後、児童・生徒数の推移等を見ながら、中長期的に必要な対策についても、検討していきたいと考えております。以上でございます。
再質問
済美養護についてですけれども、必要な対策を講じてきた。ということなんですけども、本当にそうなのかと、まず、後手後手になっているという指摘を私はしました。さらに、これから先、間違いなく、増えて行くんですね。これに対して、中長期的対策を講じるという、答弁があって、それは、良かったんですけれども、それ自体が遅かったんじゃないのかと。すでに教室が３つに3分割されている教室が幾つもあると。普通学級でこうことがありますか、なぜ、こういう事が予想されたにも関わらず、ここまで、後手後手にきたのか、私は、その点で単に遅れたというだけでなく、区教委のですね姿勢がそもそも、歪みがあるのではないか。後手後手になってもそれでいいんじゃないかと思っているんじゃないか。と思うんですね。その不信感が今、現場からも非常にでているんです。これから、21年度予算2009年度の対応をこれからやっていくんだと、云いますけども、まさかそれだけで完了だという認識はないでしょうね。それについて、しっかり答弁してください。
具体的には、3分割の教室の真ん中の入り口はちゃんとつくのか。水道は何時つくんだと。これは、まず、緊急的な要求ですから、これは本当に早く応えなければいけない。
そして、やっぱり、特別教室いまなくなっているんですよね。音楽室とかが、どっかの部屋と兼用になっちゃっているんです。これは、このままでいいと言えないはずです。早急に回復させなければいけない。これについても、緊急的かつ、ちょっと抜本的な対策が必要とされると思いますので、お答えください。
その場凌ぎという区教委の対応を感じずにいられません。抜本的対策しっかり求めたいと思うんですけども、例えばですよ、プレハブの建設、敷地、私見てきましたが敷地ギリギリでした。
中庭に少し纏まった空間があるくらいで、そこにプレハブを建てればですね、確かに、子どもたちのですね遊ぶ空間が少なくなる可能性もあると、だから、やっぱり緊急的な措置が必要になるとおもいます。そうは言っても、やっぱりプレハブはまだ建てる余裕はあります。
それから、やっぱり隣の済美小学校ここに空き教室がありますね。それから、例えば、現場から出ている声はですね、体育館を高層化すると、二階建てとか、三階建てに、二階建てとかにしていく、済美小学校の体育館を、そういうことで、そこに渡り廊下をつけて、例えば、その二階部分を済美小の教室にしていくとか。本当にこういう抜本的対策を講じていかないかぎり、本当に来年度、パンクするんじゃないでしょうか。これについても、皆さんの、区教委の答弁を求めます。
これについては、本当に来年の予算にも間に合わせなければいけない問題ですんで、こういう計画について、しっかり中長期計画の答申を出すといっていましたけど、早急に出して頂きたい発表して頂きたいと思います。
再答弁
教育委員会事務局次長
教育済美養護学校に関する、再度のご質問にお答えいしたします。
先ほど、お答えした通りですが、この間、学校でよく協議しまして、特別支援学級の場合は、1学級4.・5人という、実情を踏まえ、工夫をしてまいりました。
年度内にさらに、改善を進めてまいります。中長期的な対策につきましても、様々な環境の変化等を踏まえ、検討をしたいと考えております。以上です。
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