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08.11.22 一般質問原稿��

平和都市宣言20周年について

 私は日本共産党杉並区議団を代表して区政一般についての質問を行います。 まずはじめに平和都市宣言20周年について質問を行います。
 1954年、アメリカはビキニ沖で当時史上最大級となる水素爆弾の核実験を行いました。水素爆弾は核融合爆弾です。そのメカニズムはまず核爆弾を爆発させ、その威力で重水素を核融合させ大爆発させるのです。さらにその膨大なエネルギーで周囲を固めたウランを核爆発させるという、三段階の核爆発を引き起こすという恐ろしい爆弾です。第五福竜丸が被爆したこの水爆実験は実に広島型原爆の1000倍の威力でした。水爆は「汚い核爆弾」といわれ、大量の放射性物質を撒き散らします。第五福竜丸が被爆したのは爆心地から160キロ離れた海上でしたが、死の灰が降り注ぎ乗組員に急性放射線症状を発症させ、命を奪っていきました。こうした核開発競争は激化し、核兵器の数は冷戦時に7万発を超えました。
 しかし、一方で核廃絶の国際世論も巨大な規模で作られていきました。それは核兵器を持たない国々からだけでなく、核保有国の国民からも高まっていることが今日の特徴です。みなさんは核兵器にも寿命があることをご存知でしょうか。核を爆発させる起爆装置に寿命があるためです。つまりその寿命がきた核兵器を更新しなければ核兵器は自然になくなっていくものなのです。いま、その寿命がアメリカ、ロシアの大量の核兵器に訪れています。7万発まで開発された核兵器は現在、国際世論の強まりの中で2万6千発にまで減少しました。核兵器は現実になくしていけるのです。
 そしていま核廃絶をめぐる国際社会は激動しています。2000年、5年に一度行われる核拡散防止条約(NPT)再検討会議において核保有国が核廃絶の「明確な約束」を表明しました。
 しかしその「明確な約束」の3年後、アメリカはイラク戦争に突入。先制攻撃戦略を表明するとともにあらたに小型核兵器“使える核兵器”の開発を表明したのです。これによって2005年のNPT再検討会議では核保有国による「明確な約束」は暗礁に乗り上げてしまいました。
 一方で次回のNPT再検討会議が開催される2010年に向けて今年の原水爆禁止世界大会には過去最高の数の政府代表が参加するとともに国連代表まで参加するという運動の画期的な広がりをみせ、新たな国際署名が提起されました。アメリカで「核兵器の禁止」をうたうオバマ大統領が誕生したのも、また新しい変化です。いま、核兵器をめぐる巨大な流れがせめぎあっています。2010年のNPT再検討会議に向けてその流れを最終的にどちらに向けるのか、これからの一年半の運動が決定付けます。
 さて、核廃絶の国際世論の形成に力を果たしてきた原水爆禁止世界大会、その第一回開催のきっかけとなったのが全国3500万筆といわれる原水爆禁止署名運動であり、その運動の発祥の地がここ杉並です。
 第五福竜丸の被爆を目の当たりにした築地で、杉並区で魚屋を営んでいた区民が声を上げ、女性たちの読書会「杉の子会」を中心に署名が集められます。その署名数は実に38万区民において26万筆。この運動の大きさもさることながら、杉並が原水爆禁止署名運動発祥の地とされた理由がもう一つ挙げられます。それは公民館という区の施設が全国センターの役割を果たしたことです。区民と行政が一体となって反戦平和、核廃絶のために力を合わせた。これこそ杉並の世界に誇る伝統なのです。
そこでお聞きします。

<質問>
 世界が核廃絶をめぐって大きく揺れ動いているとき、原水爆禁止署名運動発祥の地として世界に核廃絶と反戦平和を呼びかけ、核保有国に核兵器の全面廃絶条約の締結を求め、積極的に国際署名を区民に呼びかけるべきと考えるがいかがか。お答えください。


 いま、平和都市宣言を採択した243の自治体が「日本非核宣言自治体協議会」という団体に結集し、国内での平和事業の推進などに力を尽くしています。杉並区はすでにこれに参加しています。
 また「平和市長会議」という活動がこの間世界から注目を浴びています。広島市長、長崎市長が呼びかけ現在、加盟都市数は133の国と地域の2,468都市となっています。世界平和の実現に向けた「総合的な計画」をつくり、核兵器の存在が人間に与える心理的影響の研究、放射性廃棄物の処理に関する研究などなど、数十にわたる具体的な作業をさだめて活発に活動しています。
そこでお聞きします。

<質問> 
 原水爆禁止署名運動発祥の地「杉並」が「平和市長会議」に名を連ねることはこの運動にとって非常に大きな意義を持つと考えます。検討を求めるがいかがか、お答えください。


 さて、その杉並区が今年、平和都市宣言から20周年を迎えています。杉並だけでなく、多くの自治体で宣言20周年がここ数年の間に訪れます。
 被爆者で野球解説者の張本勲さんや女優の吉永小百合さんなどを自治体が呼んで講演会を開くなど各地で積極的な運動が展開されています。町田市では「非核平和都市宣言20周年イベント」と題して平和ミュージカル、コンサート、映画会、講演会、写真展、絵画展といった各種イベントを開催し、多くの市民を集めました。
 これにたいして杉並区の平和都市宣言20周年はどうか。率直に言って区が主催した20周年パネル展は消極的であるだけでなく、趣旨としてもゆがんだものとなっていました。飾られたパネルには、原水爆禁止運動に関わるものはたった3〜4枚。残り数十枚のパネルには国連難民高等弁務官の活動に混じって海外に派遣された自衛隊の活動が写っていたのです。自衛隊の海外派遣は逆に紛争地域で働く日本人NGOの活動を危険にさらしています。ペシャワール会の伊藤和也さんがアフガニスタンで殺害された直後にこのパネル展がおこなわれていたことには憤りを覚えました。
 来年の3月10日には東京大空襲にちなんでのロビーコンサートが行われますがこれは毎年恒例のもので、事実上、区の主催する20周年記念行事はこのパネル展で終わろうとしています。原水爆禁止署名運動発祥の地としてここまで情けない話はない。

<質問>
 今からでも遅くありません。3月10日に向けて区主催による平和のための講演会など企画し区民に呼びかけるべきと考えるがいかがか、お答えください。


答弁

区民生活部長

 私からは、平和事業と融資制度について、お答えいたします。
まず、署名についてのおたずねですが、杉並区は、昭和63年に、杉並区平和都市宣言を行い、核の悲惨さや平和の尊さを考える、様々なイベント実施するなど、区民とともに核廃絶と平和に向け行動して参りました。
 また、日本非核宣言自治体協議会に加盟し、これを通じて、核保有国に対して、核拡散防止再検討会議・要請行動など取り組んでやって参りました。 
今後とも、このような取り組みを通じて、平和都市宣言のめざす、恒久平和と核兵器のない平和な世界の実現に取り組む所存です。
 次に、平和市長会議についてのお尋ねで御座いますが、平和市長の参加につきましては、基本理念、活動状況におよび、区が参加している日本非核宣言自治体協議会との関係をどのように、位置つけているか、などについて、考えていく必要があると考えております。
 次に、平和に関するイベントのおたずねですが、パネル展では、現在の世界の紛争や、人権問題および、これに対する平和貢献活動など、これまでと、異なった視点から、平和を取り上げたほか、区民団体と協同して、原爆の恐ろしさと、平和の尊さについて考える、映画・【広島・長崎】の上映など、さま様な催しを実施しております。
また、3月9日のロビーコンサートの日から本庁舎2階のギャラリーの韓国のソッチョ区・合同の平和のポスター展を開催し、大人から子どもまで、幅広い世代が、平和の大切さを考えられる企画も実施いたします。

再質問

 再質問をさせて貰います。
 まず、平和都市宣言20周年について、様々なイベントをやってきたと、これまでも、で、今回も20周年にあたって、他にもいろいろやっているんだという話がありました。
広島・長崎の映画上映会は、たしか被爆者の団体・光友会の企画であります。それを区は、共催といいますか、支援する側であって、主催ではなかったはずですけれども。
もっと、町田市の例なんか挙げましたが、区が率先して区民の目にちゃんと付くように、区民と一緒にこういう運動を広げて行こうという姿勢を、見せる様にですね、様々なイベントを周知というのを、図るべきではなかったのかなと、率直に思います。
率直に言って、足りないと、言わせてもらいますが。それについて、再度の答弁を求めます。
 例の、パネル展については、これまでと、異なった観点からやってみたといいますが、本当に、これまでと異なり過ぎですよね。観点が・・・観点がずれちゃっているんですよ。さっきも、いいましたが、自衛隊の海外派遣は、逆に現地で働くNGOだとか平和的に地域の人たちを支えている人たちを、逆に危険に晒しているんです。それが、伊藤和也さんの死でも明らかになって、それが、すごく問題になってるんです。それをですね、平和都市宣言杉並がパネル展で区民に見せるということがですね、これが平和の活動だ、言ってみせることが、本当に消極的というだけでなくて、歪んだ施策に成り下がっている。と私は指摘しているんです。
 これについても、私の指摘に対して、再度の答弁を求めます。

再答弁

区民生活部長

 原田議員の再度のご質問にお答えいたします。まず、最初にイベントが少ないというご質問がございましたが、非常に大事なのは、区だけではなくて、いかに、区民と共に、進めていくかということが、必要だというふうに考えております。
 これまでも、その、平和都市宣言そのものがやはり区民各層それぞれの想いいというものが、やはり、それに繋がってきたわけですので、そうした、共催とか共同ですとかをより進めていくことが、恒久平和や核兵器廃絶の動きに繋がっていくという風に、考えてございます。
 それから、次に、パネル展示の件でございますが、これにつきましては、価値観が大分違うかとおもいますが、多面的に平和を考えるきっかけを作っていくことも必要だろうとおもっております。
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