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07.9.25 一般質問原稿�� 

阿佐ヶ谷住宅の建替えについて

 最後に阿佐ヶ谷住宅の建替えについて質問いたします。
 ここ区役所のある南阿佐ヶ谷から南に徒歩二・三分。類まれなる緑と住宅の共存地帯、阿佐ヶ谷住宅があります。車での接続は極めて悪く、古い農道をそのまま生かした団地内の道路は大きく円を描き、通り抜けの車を完全に阻害し、青梅街道と中杉通りの交差点という喧騒が近くにあるにもかかわらず閑静な住宅環境を守っています。今この阿佐ヶ谷住宅が建替え問題で揺れているのは議会でも話題になっているところです。
 阿佐ヶ谷住宅は上野の国立西洋美術館を設計した前川國男氏の手がけた建築郡で、16mの4階建ての棟を含みながらもほとんど圧迫感を感じさせない優れた団地建築です。
 私自身もこの団地で友人とともに育ってきました。キックベースができる大きな広場。ドロケイやポッケリにむいたちょっとした広場もあります。さらには四季に応じて収穫があり、ビワや夏みかん、柿もとれました。近隣住民に対しても自由に開放され、地域に潤いを与えています。(資料)
 こうした地域に6階建て20mのマンションが建つという計画は2002年10月22日に行われた住民説明会で示されることとなります。その後、近隣住民に配慮したいくばくかの計画変更を経るものの、住戸数は現在の350戸から590戸へ。住民は2000人以上になるといわれています。駐車台数は153台から360台へ増加します。
 阿佐ヶ谷住宅の住民と近隣住民は建て替えそのものはしょうがないとしても6階建て20mの規制緩和については意見を対立させてきました。計画を支援してきたという区ですが、住宅側からの広場供出の変わりに6階建てを許しただけで、まさに第一種住専の環境を売り物にしただけではないでしょうか。これを支援と呼べるのか問われます。
 ある程度の広さがあれば低層住居の並ぶ住宅街に二倍以上の高さの建物が平気で建ってしまう…この前例をもとに各地で同様の建設行為が行なわれれば杉並区の住環境に破壊的なダメージを与えることになるのではないでしょうか。第一種低層住居専用地域に6階建てを建てるという規制の緩和は近隣の合意なしに許されるものではないという立場をここにはっきりと表明するものであります。
 阿佐ヶ谷住宅の住民と近隣住民はこれまで円満な地域関係を築いてきました。この関係が急速に失われてきているのは近隣住民の一人として本当に残念なことと感じています。こうした意見のもつれが存在するとき強引にことを進めるのが一番事態を悪化させることだと指摘したいと思います。
 区は先般、区主催の住民説明会を行い、開発計画を一歩前に進めましたが、それをもって説明責任を果たしたといえる状態だったでしょうか。
<質問>
 そこで質問します。建替え案について依然として近隣との納得は得られておらず、区も様々な近隣住民の質問に答えられていなかった。これで区の説明責任を果たしたとはいえないのではないか、お答え下さい。

 もう少し具体的に質問したいと思います。今回の建替え案で私が気になるもう一つの問題があります。住宅街に巨大な集合住宅が建設された場合、車のはけ口はどうなるのかという問題です。そもそも大きな道がないからこそ低層住居地域ができるわけでこの矛盾が解消されていないと思うのです。
 当初の計画には地図に中杉通りからまっすぐに南に伸びる補助139号線の計画線が引かれていました。あたかもこの補助139号線で車は処理できるかのように書かれていたんです。しかしこの道路が完成するのはおそらく新阿佐ヶ谷住宅が建替えになる頃の話だと思われます。私も非現実的であると議会で指摘してきたところです。
 そしてこの7月、阿佐ヶ谷住宅建替え組合が作った冊子「阿佐ヶ谷住宅が目指すまちづくり」では交通問題がどのように取り上げられたか。さすがに補助139号線の計画線は地図などから消えたものの、なんと交通影響調査で問題はないと判断されたというものでした。自分たち自身が交通に影響が出ると思い、対策を講じてきたはずなのにここに来て調査の結果大丈夫と出ましたといわれても納得いくはずがありません。
 私は今回、現地の隣接道路がどのような状態なのか写真に取り資料も作りました。このような狭い道路ばかりの地域に現況より200台以上の車が突如として保有されることになれば深刻な影響を与えることは明らかではないかと考えるものです。
 阿佐ヶ谷住宅の交通問題は東京都も着目し、区とのやり取りがあったやに聞いております。
<質問>
 そこでお聞きします。東京都からの指摘はどういうもので区はどのように答えたのか、お答え下さい。
 さて、阿佐ヶ谷住宅の建替えについてもう一つ、近隣住民から要望が出されています。
 それは水害対策です。阿佐ヶ谷団地の南東に位置する東田中学校前の地域はこの間何度も水害に見舞われている水害常習地帯です。
 二年前の大水害の際、この現場に駆けつけた私は大量の汚水がどこから噴出しているのか突き止めました。なんと阿佐ヶ谷住宅南端の複数の下水から噴出した汚水がアスファルト舗装の上を這って水害地域に流れ込んでいたのです。これは水害地域を見下ろす高台などこの地域一帯に降り注いだ雨が噴出したものです。阿佐ヶ谷住宅から流れ込んでくる水だけでも何とかしてもらえれば床下浸水ですむのではないかと被災者は指摘しています。たしかにこの地域の水害対策を考えた場合、阿佐ヶ谷住宅の建替えはチャンスです。計画では阿佐ヶ谷住宅内の雨水流出抑制に留まっていますが、地域一帯の雨水対策を講じることができるはずです。
<質問>
 そこでお聞きします。現在の阿佐ヶ谷住宅建替え計画にはこうした水害対策の計画は含まれていない。地域一帯の水害対策のため、区として抜本的な計画を盛り込むべきではないか、お答え下さい。
 
 

答弁

まちづくり担当部長(大塚敏之)

 私からは、阿佐ヶ谷住宅についての一連のご質問にお答えいたします。
 まず、阿佐ヶ谷住宅の建て替え計画についてのお尋ねですが、この建て替え計画案は、これまでに寄せられた近隣住民や区議会、都市計画審議会等のご意見を踏まえ、高さや容積の緩和につきましては、周辺環境に配慮したものとなっております。
 区は、八月に地区計画の説明会を行いましたが、あわせて阿佐ヶ谷住宅建替え組合に対し、住宅の地権者に計画案の内容を周知徹底し、意向を確認することや、周辺住民の方々の意見を考慮し、合意形成に努力すること等を要請しているところです。
 次に、隣接道路についてのお尋ねですが、東京都からは、阿佐ヶ谷住宅から青梅街道に至るルートについての安全性を確保する必要があると指摘されております。道路の安全性は確保すべきものであり、区としては、安全確保に努めてまいりたいと答えております。
 次に、水害対策についてのお尋ねですが、阿佐ヶ谷住宅建て替えに伴い、雨水流出抑制対策の実施を計画しております。具体的には、浸透施設や建物の地下に雨水貯留槽を設置し、区の基準である抑制対象面積一ヘクタール当たり六百立方メートルに対し、これを上回る一ヘクタール当たり八百立方メートルの雨水流出抑制対策を計画しております。
 また、地域一帯の抜本的な水害対策につきましては、河川改修と下水道施設の改善を東京都に要請しているところでございます。
 私からは以上でございます。
 

再質問

 阿佐ヶ谷住宅ですけれども、青梅街道への接続が大事だというのはだれだってわかるんですよね。拡幅をするなどという話を聞いていますけれども、私、拡幅されるのではないかなという、その予定らしい写真を撮って資料に載せました、最後の写真ぐらいだと思いますけれども。どうやってあれをこの数年のうちに拡幅できるんですか。そういうことが全く示されないで、対応していると言われても困る。その拡幅工事だとかは何十年後の話になるんですか。そういう状態に対して、東京都がそれでオーケーサインを出したのかとか、そういうのも聞いてみたいところです。お答えください。
 最後に、阿佐ヶ谷住宅の貯留施設の問題ですけれども、一ヘクタール六百のところを一ヘクタール八百の基準アップのものをつくると。端的に言って、足りないと言わせていただきたい。本当に一年の間に二回水害、床上浸水を食らったところですよ。本気になって、一体どれだけの雨水があそこに噴き出して、その噴き出した雨水は、どれだけの貯留槽やそれから浸透施設を講じていけばなくすことができるのか、真剣に考えていただきたい。その検討を要望しますが、お答えください。
 以上です。
 

再答弁

まちづくり担当部長(大塚敏之)

 私からは、阿佐ヶ谷住宅に関する再度のご質問にお答えします。
 まず、隣接道路についてのお尋ねですが、道路の安全性につきましては、道路の構造または交通安全等の課題が考えられますので、今後、地元また警察の協力を得ながら、道路の安全性確保に努めてまいりたいと考えます。
 次に、雨水対策につきましてのご質問ですが、ここは私有地でございます。先ほど申しましたけれども、その中でも基準を上回る雨水対策をとっていただいているということでございます。
 また、地域一帯の抜本的な対策については、この敷地だけで対応するのは難しいと思いますので、先ほど申しました河川改修または下水道施設の改善を東京都に要請しているところでございます。
 私から以上でございます。
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