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あんさんぶる荻窪問題は田中区政の命取りの段階へ

 いよいよ2月10日から第一回定例議会が始まります。その最大の目玉は…
 もちろん「平成28年度予算案」です!といいたいところですが、違います。最大の目玉は「あんさんぶる荻窪と税務署&国家公務員宿舎跡地の財産交換」になるといって過言でありません。

東京新聞などで複数回掲載

 昨年から今年にかけて東京新聞が「財産交換」に関わる報道を行っています。あんさんぶる荻窪とともに児童館がなくなることへの住民の不安についても書いてあり、好感の持てる取材内容でした。そのほか、ネットニュースなどでも話題となってきているようです。
 まあでも、最大の情報提供となったのは、昨年発行した日本共産党杉並区議団ニュースの全戸配布でしょうね。区議団ニュースの主張は関心ある区民に一定浸透し、マスコミの記事にも取り上げられていました。
http://www.yuiyuidori.net/jcpskd/html/menu4/2015/20151217171449.html
第2弾、第3弾のニュースを準備中です。

新事実発覚!

やっぱり荻窪駅前開発がことの発端だった

 1月23日、荻窪地域で財産交換を止めさせる住民集会が開かれ、百数十名を超える参加者がありました。そこで住民が手に入れた資料に大変なことが書かれていました。これは要約すると、田中区長が初当選就任の5カ月後に財務省に対して“荻窪駅周辺の開発を考えているから税務署の建て替えを待ってくれ”と要望する文章だったのです。
 これまで区長は区議会でも地域でも大規模特養ホームと新複合施設が必要だから財産交換をしなきゃいけないんだ!と訴えてきました。ところがこの話の発端は、区長の荻窪駅前開発構想にあったというのが、区から国への要望の存在で明らかになったのです。

田中区政の診断

 日本共産党杉並区議団はよく、田中区政のことを「これでは山田区政と何ら変わらないじゃないか」と厳しく指弾してきました。特異な社会思想を持ち、つくる会教科書を採択させるなど強権を発動し、杉並区政を変貌させてきた…そんな山田区政と田中区政を一緒にするのは言いすぎではないか?という人もいましたが、そういう感情に任せた判断は政治を見誤ります。党区議団はしっかりとその区政を診る物差しをさだめ、それに基づいて区長に対する政治姿勢を構築してきました。最近では「山田区政と田中区政が一緒というのはよくわかりますよ」と話す職員もいます。
 就任当初、認可保育園や特養ホームについて口ばっかりで全然つくろうとしなかった田中区政…保育園増やし隊がマスコミに報道されるやいなや、冷や汗をかいて、急ごしらえで認可保育園の激増計画に踏み切りました。職員もてんてこまいです。政治的影響ばかり考えて、区民目線で子育て支援を考えられないためにこうした事態に陥るのです。
 突然、南伊豆健康学園を廃止すると言い出し、1年もかけずに本当になくしてしまいました…これを強権政治と呼ばずになんというのか。私は教育畑でしたし、健康学園がどれだけの成果を誇る教育施設であったか知っていましたから、これには怒りで声も出ませんでした(実際は議場でこの議案に賛成した議員たちに「恥を知れ!」と声にしていましたが…)。
 健康学園廃止の政治手法はその後、様々な施策で「フォーマット」になりました。区立施設再編整備計画で様々な施設廃止計画が始動していますがどこでもこの手法です。決まったことを押し付け、区民の声は聞かないのです。
 強権的で区民の意見を聞く気がない…まるで山田区政そのものです。こういう区長の下だと、区民からの批判の声を前に、区職員もまるで苦情処理係のようになって苦しむのです。

区民を侮る区長や側近職員

 苦しむ区民はいても一部であって、ほとんどの区民は関心など持たないし、苦しむ区民たちが横でつながることもないだろうとタカをくくっているのでしょう。このように区民を侮る態度は、たとえば高円寺地域の小中一貫校建設についてのパブリックコメントで、反対意見が7割を超えたことに対し、“パブリックコメントを出していない多くの人は賛成している”などという、自ら行ったパブリックコメントの意義についても否定するような発言になって表れたりします(ホントすごい発言ですよね…)。
 一見、無関心そうに見える今の社会を見ていると、あるいは区長の強権政治を目の当たりにしてしまうと、区議会議員の中には、田中区長に問題点を感じつつも、区議会で一定の力を持つためには区長に近寄るしかないと打算する区議もいるようです。

田中丸の乗組員は気をつけて!

 しかし、私は区民の力を信じています。私が田中区政の問題点を指摘し、本来あるべき区政のビジョンを語ると、どんな政治的立場の人でもうなずいてくれます。この共感の力は必ず政治を変えます。少なくとも私の周囲では大きな変化が生まれています。あんさんぶるでも杉一小の複合施設計画でも、高円寺小中一貫校計画でも、力強い住民の抵抗が始まっています。
 今の田中区政に身を寄せるのは、外見は豪華な泥の底を持つ船に乗り込むようなものです。区議会で田中丸の乗組員になっている方々には強く警鐘を鳴らしておきます。
 あんさんぶる荻窪は区と区民が7年もの話し合いの上に建設された、文化都市杉並の金字塔ともいうべき施設です。これに手を付けた田中区長…荻窪地域のみならず区民の怒りはハイレベルな段階に入っています。田中区長はただ一つの施設をつくりなおすくらいにしか思っていないのでしょうが、今までとは違います。あんさんぶる荻窪の財産交換は田中区長の命取りになる危険性をはらんでいます。
(16.1.27)
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