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原田あきら
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なぜ杉並区には認可保育園が足りないのか?

 それは端的にいえば、(当たり前の話ですが)認可保育園を造ってこなかったからです。

山田宏区政のツケ

 最大の問題は山田宏区政時代です。10年以上にわたって認可保育園をほとんどつくりませんでした。山田区長が就任した次の年である2000年時、杉並の認可保育園は54施設。そして山田区長が突然辞職した2010年時の認可保育園は55施設。たった1カ所しか増えていないのですね。
 杉並はやはり高額所得者が多く、共稼ぎ世帯は相対的に少ないと考えられます。その杉並でこれほど保育園が足りなくなるというのは、こうした原因があったわけです。

板橋区との決定的な差

 杉並区にとって比較すると興味深いのが板橋区です。板橋は杉並と人口がほぼ一緒で五十数万人。5歳以下人口を2010年でみると杉並が約2万1000人、板橋が約2万3800人とちょっと板橋は多いですね。そして同年の、両区の認可保育園の施設数を見比べると、杉並が55園、板橋が89園で、かなり板橋は多いことがわかります。それでも板橋の就学前人口比でみる認可保育園の定員数は23区中7位とトップレベルではありません。この十年ほどでいかに杉並が酷い状態に陥ったかを示しています。

保育環境にも影響…

 ちなみにこの十年ほどで、杉並の認可保育園の定員数は450人程増えています。これは怖いですよ。保育園は一つしか増えていないのに定員数はそれ以上に増えている…これはつまり、子どもを保育園につめこんだのです。定員の弾力化なんて言い回しをしたりします。この時期が問題なのは待機児童を増やしただけでなく、既存の保育園の環境低下も招いたことでした。

田中良区長にも問題はある

 かといって田中区政に問題はないかというとそうは言えません。
 就学前人口にたいして、どれだけ認可保育園を整備しているか23区で比較すると、山田区政時代は、2000年17位が2010年18位と実はあまり変わっていません。実際、まわりの区も一様に努力を怠ってきた実態もあります。
 そこで田中区政をみるとどうでしょう。2010年18位から2014年21位と、実は山田区政以上に順位を下げているのです。田中区政が誕生してから4年半たちましたが、この時期、他区ではそれなりのペースで認可保育園の建設が始まっていたのです。田中区長は就任からの数年間、この流れに乗ることを拒んできた経緯があり、そのもとで23区での順位が下がったのです。

4年前から本腰を入れていれば…

 党区議団は再三にわたって「山田区政の十数年を早急に取り返さねばならない」「認可保育園の増設計画が少なすぎる」と議会で指摘してきましたが、田中区長は明確にこれを拒みました。そうした姿勢は多くの区民にも知られることとなり、あの雪の降る中、ママやパパたちが押し寄せた抗議行動につながっていくのでした。
 今年度になって一気に12園を建設、開園。さらに来年度も13園の目標…もちろん党区議団が求めてきたことであり嬉しいのですが、まさに緊急も緊急の計画で摩擦も起きています。たとえば保育園が新設される地域での摩擦は大変なものとなっています。地域と関係の悪い保育園というのは通う子どもたちにとって、働く保育士さんにとっても可哀そうな環境です。そうした苦情対応が建設計画の作成や入園相談に加わって区の職員は今てんてこまいです。倒れる人が出ないか心配なくらいです。率直に言って、就任時からコツコツと取り組んでいればこんなことにはならなかったでしょう。

手を取り合って問題解決へ

 区長は思想信条の違いを乗り越えて、今後はしっかりと区議会の指摘に耳を傾けるべきであり、党区議団はそのための協力を惜しみません。保育といえば杉並!と言われるような23区トップレベルの保育行政確立のために、区民と行政、議会の力を合わせましょう!
(15.2.19)
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