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「杉並版事業仕分け」
について��
南伊豆健康学園の仕分け結果は不当!
さて、わたしが傍聴した事業仕分け二日目。最後に南伊豆健康学園が出てきました。
これまでの仕分け対象は、どれも山田前区長のもとにつくられたパフォーマンス的施策がほとんどでしたが、この南伊豆健康学園については長い歴史を持ち、杉並区の宝ともいうべき施策です。
南伊豆健康学園とは
この施設は、日本最初の光化学スモッグが杉並の環8沿いで発生し、小児ぜんそくが異常に広まった時代に転地療養し、ぜんそくや肥満、虚弱体質などの子が病気を治しながら学べるようにつくられた施設です。その後、アレルギー体質の子やいじめや集団生活での適応が難しくなった子も通ったりしています。
驚くべきはその効果です。
なんとぜんそくなら一月もすると発作が治まり、半年も過ごせば東京に帰ってからも発作が起きなくなるといいます。肥満も解消され、虚弱体質の子も含めて体力の改善が見られます。何よりも返ってきた子たちの顔を見ると自信を取り戻して明るい笑顔になっている。魔法のような教育が展開されています。
予算削減のために廃止方針
こうした健康学園は23区では多くの自治体が取り組んでいましたが、予算削減の憂き目にあい、いくつもの学園が廃止されています。杉並でも10年前から学園廃止が方針化されてきましたが、保護者の熱い願いから今も残り、むしろ杉並の教育施策の質の高さを誇る一つの財産になっているのです。テレビが特集し、その施策の有意さをほめちぎっているほどです。
まったく資料のない事業仕分け
事業仕分けではこの区の廃止方針については無批判な議論でした。廃止を前提に何をするかという議論に終始。
来年に7000万円の耐震補強が行われますが、その時までに明確な計画を示せと迫りました。委員長からは廃止方針自体も含めて、あらためて検証をすべきと指摘があったように感じましたが、全体としては廃止方針を支持する形となりました。
一人の委員は、なくした後の代替制度が必要と主張し、一人の委員は他区との協力で存続の道も考えるべきではと主張した委員もいました。しかし、全体としては廃止となったそうで、そのあたりも納得いきませんでしたね。
委員自身が“専門外”といっているのに
委員自身から、“自分はこの件に関しては専門外”とか“区の資料が不十分で検証できない”といった発言があるにもかかわらず、その人たちによって健康学園の廃止が宣言されてしまう…あまりにもむごい議論に、保護者やOBも来ていましたが涙ぐむ人たちが何人もいました。
きっとアニメの時も関係者や関心のある人たちはこういう気持ちでいたのでしょうね。
結論
このような事業仕分けの結果を、審議会や検討会に代わるような諮問機関の答申とすることは認められません。効力はまったくないと言わざるをえません。それはアニメや土日開庁など他の事業にたいする結果においても同様です。いかに「廃止」「縮小」の仕分け結果が正しかったとしても、そこには区の事業を改廃するだけの資料や議論が決定的に不足しています。
そのことは委員長が何度も指摘した“議論をする上での基本的な資料がそろっていない”という発言からも明らかだと指摘するものです。
(10.11.18)
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