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「師範塾」って何!?
古めかしいのは名前だけじゃない
講義内容のふるめかしさ
みなさんは「師範塾」という区の新施策をご存知でしょうか。
教師を目指し教員免許を取得した人を集め杉並独自に教員養成したのち、区に着任してもらう制度です。
自治体独自の地域性を活かした教育をするべく、教師を独自に要請するという施策です。これ自体はさして悪い施策には感じませんが、今この「師範塾」の内容に問題点を指摘する声が高まっています。
“個の尊重がともすれば害悪になる”?
先の議会に区長が提出した「予算編成方針」には「個の尊重がともすれば児童・生徒の…規範意識や公共心の低下を招き」とあり、これによってもたらされた問題の解決のために「人づくり」を提唱。
最も規範意識を破壊する政治的退廃などの社会問題には触れず、子どもの権利や自主性を尊重することこそが問題であると、「個の尊重」を敵視するかのような論調を展開しました。
そして、これを解決するための「人づくり」の一環として教育分野で具体化するのが「師範塾」です。
戦前の教育を…いかす?
教育委員会のHPには「師範塾に区としての独自性をどのように盛り込むか」と題した文書を作り意見を求めています。
そこにはいくつかの項目をあげて、この項目を生かして講師の人選やカリキュラム等に生かしていくとあります。
その項目の(2)には「戦後日本の教育を再点検する」とあります。点検する分にはかまいませんが、その点検の観点とも言える項目が次に出てきます。(3)には「戦前のわが国の教育を現在の教育にどのようにいかすか」とあります。あからさまに戦前教育を今の教育に生かすと公言しています。
もちろん過去の教育には今にも通じる良い面もあったかもしれません。しかし、区長の場合は、「個の尊重」を否定しているところからして、戦前の国による管理統制の教育こそ持ち込もうとしている節が見え隠れします。「人づくり」という言葉に何かきな臭さを感じます。
お坊さん?
この資料には「杉並師範塾体験活動(案)」として「奉仕社会体験活動を通して教師及び社会人の責任ある態度を養う。また、志の確立や心の修養も合わせて培う」とあります。「志の確立」などきわめて曖昧な表現です。
この(3)「修養体験」にはその�,如峪�・社等での奉仕・勤労体験(座禅・写経・講話等)」と書いてあります。座禅や写経…、区長の教師観とはいったい何なのか。いったい教師にたいして何を求めているのでしょうか。また、これがどうして杉並の独自性なのでしょうか。疑問です。
区長の政治姿勢に疑問
区長の「予算編成方針」には「足るを知る者は富める者」と老子だか孟子だかの言葉が出てきます。この言葉は“現状に不平を言わずそれで十分だと思えばその人の気持ちは富む”という言葉です。区長は最近こうした古人の言を引用します。
一見、なるほどと思ってしまいそうになりますが、この間の区長の政治を見れば、ようは“保育、教育、介護など何でもかんでも区民は欲しがるな”“現状にガマンしろ”と権力の側に立つ区長が本音を吐露したものでしょう。
自分が行っている「行政改革」という名のやみくもな区民生活の切り捨てには反省せず、反対の声をあげる区民をまるで“貧しい者”とする姿勢。“愚民思想”とでも言うべき世界観がよく表れています。ちなみに師範塾では塾生がこうした「東西の古典に多く接する」ことになっており、ますます権力者に都合のいい世界観が押し付けられるようになっています。
このような古い思想に杉並の明日を開く力はあるのか、私は疑問です。
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