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介護保険 現場から
ふらつく体で調理!?��
事業者が「客」を選択
(しんぶん赤旗2/13付)
吉井さんのケアマネジャーで、京都市北区の在宅介護支援センター原谷こぶしの里施設長の北川裕之さん(40)は、「一人暮らしのお年寄りはヘルパーが訪問する以外の時間は、一人で頑張って生活しておられます。ヘルパーが利用者さんと会話しながらする家事援助は、精神的な意味でも在宅生活を支え自立支援につながっていると思います」と語ります。
新予防給付の訪問介護で利用者がヘルパーといっしょに家事をすることになると吉井さんの場合、座って野菜を切るなどの方法が考えられます。しかしヘルパーが一人でするよりはるかに時間がかかり、利用時間が増えることになります。これでは厚労省が今回の見直しで掲げる給付費抑制の方針と一見矛盾するように見えます。
「定額払い」は利用者のためにならない
この点について厚労省は、一定のサービスを何時間かけて行っても訪問介護の事業所には一定額の介護報酬しか払われない定額払いの導入も検討しているといいます。
北川さんは「そうなるといっしょに家事をすると時間のかかるお年寄りが敬遠され、サービス事業者がお年寄りを選ぶようなことになりかねない。本当に困っているお年寄りが介護保険を使えないことになってしまいます」と批判しています。
新予防給付と訪問介護
政府・厚労省は「新予防給付」に介護保険の要支援と要介護1の二百万人のうち、心身の状態が安定していない人などを除き七〜八割を移行させるといいます。同給付では筋力向上訓練など新たなサービスを組み込む一方、これまでの介護サービスは内容や提供方法、提供期間を見直します。ホームヘルパーが利用者に代わって掃除や調理、洗濯などをしてきた訪問介護(「家事代行型」)は「生活機能を低下させる」として原則廃止。例外的に行う場合も必要性を厳格に見直し、利用期間を限定します。
新予防給付の訪問介護(仮称・予防訪問介護)は、「サービスに頼らなくても自立した生活が送れるようになる」(厚労省)ことを目指し、お年寄りがヘルパーといっしょに調理や掃除等の家事をすることが基本になります。
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