「元市職員が書いた」小説「バックステージ」をめぐって、疑惑解明の質問があいつぎ、最終日には議員提案による「調査特別委員会設置」条例が提案。一六対一七で事実上否決されましたが、議会外にも波紋が広がっています。荒川議員は十一点にわたる「疑惑」の事実関係をただしました。建設費二〇〇億円を越える大事業が、市長と特定の建設業者の癒着により不当に予算が増額されたとする「疑惑」の追及には、市長は癒着について否定。新規事業にかこつけて、不足した予算の穴埋めに増額補正する「疑惑」について、助役は「三億九千万円の新規事業予算のうち、執行額を差し引いた差額は二億三一〇〇万円」と異常な実態を説明。この差額を関連建設費に流用したことも認めました。公共工事にかかわる建設費の予算と決算の関係は、通常予定価格以下で落札となるしくみで、入札差金として余剰金が発生します。こうした多額の金額なら余剰金も多額のはずなのになぜ不足したのか。ここでも小説を裏付ける結果が示されています。行政が自ら真相解明をしないのなら、市民の代表たる議会が徹底調査するのは当たり前です。調査特別委員会の設置に反対した市民会派せいしんと公明党などは、疑惑解明にフタをする役割を担いました。しかし、「小説」の読者が広がるにつれ、疑惑解明を求める声は急速に高まるのは必至です。


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