12月議会の焦点と議会日程

2004年12月市議会をふり返って─突然の「ごみ民間委託」

突然の「ごみ民間委託」
党市議団「修正案」で対案
新たに1億2千万円支出は無駄

 今年の4月から市内3割のごみ収集運搬を民間業者に委託する議案が12月議会に唐突に提案されました。市は新所沢公団住宅の収集運搬業務の委託料1588万円と全市のビン・缶収集業務1億7540万円に、さらに1億2251万円委託料を上乗せし、3億1380万円を計上したのです。そしてびん缶収集は7割直営に戻し、新規業務として「ふれあい収集」(高齢者世帯の戸別収集=約200世帯)がありますが、ペットボトル収集は月2回に減らすものです。
 民間委託の拡大という政策転換なのに、市長の提案理由もなく、積算根拠も明らかにせず12月議会は大混乱しました。「予定価格が推測され入札に影響する」というのが市の言い分です。しかしそれでは議会の「チェック機能」が発揮できず、斉藤市政与党の議員からも議会軽視だとの声がでるほどでした。
 職員組合としては退職者がでても3年間は「現体制で新規事業もできる」と試算し、やる気もある現場職員を異動させてまで「委託」を強行することに反対しています。
 日本共産党市議団はそのために1億2251万円の財政の支出は納得がいかず、「ムダ使い」として「修正案」を提出しました。約2時間半に及ぶ他会派からの質問に、6名の議員が答弁に立ちました。修正案には脇議員も賛成しましたが、少数で否決。原案には日本共産党と安田(敏)・高田議員が反対しました。