3月議会 カルチャーパークの修正 多数で可決

 予算委員会(平井・矢作議員)は3月12日から18日まで5日間に渡り、午前9時〜午後5時まで審査しました。
 その主な結果を報告します。予算総額は1950億円ですがそのうち一般会計予算は1074億円です。
 藤本市長は施政方針で「コロナ禍は社会の様々な問題をあらわにしたが別の選択肢をみせた。ケア労働や食べ物を大切にし、収奪する経済と競争的な技術開発から技術を分かちあい命を支える経済へ」と中村桂子氏(生命誌研究者)の言葉を引用し、新自由主義の経済や社会のあり方を批判していますが、このことは極めて大切な視点です。保守系の市長といえども広範な人々が新自由主義のあり方に疑問を持ち始めたことを反映した事例だと思います。
 しかし、予算編成では保健所設置の検討やコロナ感染に対してPCR検査など市独自の政策は何一つありません。
 党市議団は保健所設置やコロナ対策での介護施設や児童施設でのPCR検査、保育園の待機児や学童クラブの保留児問題など市民生活に直結する問題を一般質問で取り上げてきましたが、市長から施政方針に基づくような明確な答弁はありません。
 市長が施政方針を実践するためには、開発優先ではなく命を大切にする政策にどう切り替えていくのかが問われています。

巨大滑り台とネットに2億5千万円

 カルチャーパークはもともと自然を生かした「自然環境保全型公園」の構想でした。すでにキャンプ場が設置されましたが、今度は神奈川県小田原市に設置されたローラー滑り台のような巨大滑り台を設置、アスレチック型のネットを57枚張り巡らすものです。自然環境保全とは大違いで、設置予算として2億5千万円が計上されました。
 しかし、議会は令和2年臨時議会で「新型コロナウイルス感染症対策に関する決議」では感染対策費に必要な予算を創出するために当初予定されていた事業の「凍結、縮小、不要不急の事業の見なおし」が全会一致で議決されていました。これを無視した市長に対して議員の怒りが噴出、ネット部分を4千万円を削った修正案が多数で可決されたものです。

ゴミ有料化検討

 「廃棄物減量推進審議会」が市に提出した答申は「ごみの減量化の対策として燃やせるゴミの有料化」というものです。
 突然の有料化案ですが、なぜ有料化にするのかの議論もなく、今後のゴミ対策もないままに提案されたことで他会派の議員からも早急だとか慎重になどという意見が続出しています。
 市のアンケートでも有料化に反対する意見が多いのが特徴です。
 党市議団は、生ごみ堆肥化など資源化を求めてきました
 今後は有料化先にありきではなく減量やリサイクルを進めるべきという市民世論を起こす必要があります。

無料法律生活相談会

4月17日(土)

午前9:30〜11:30
中央公民館1階
学習室3号
小林亮淳 弁護士
担当:城下議員
090-8450-4360
*どんなことでもご相談ください
主催 日本共産党所沢市議団

戸籍システム改修委託料
個人情報が集約化

 戸籍システムの改修です。これは直接マイナンバーカードとは関係ないものです。しかし、国は自治体の情報システムの集約や共同化をはかる目的があり、法務省につなげることで自治体の業務が国とつながることになります。
 今後、国はマイナンバー制度を拡大し所得・医療・教育などを集積し、やがては個人情報のすべてを国が把握することにつながる恐れがあるという理由で反対しました。

長期包括委託料
当初より増大

 東部クリーンセンターは18年間、西部クリーンセンターは14年間、莫大な税金を投入して運営と管理を長期包括業務委託しています。市は当初、長期に委託することで人件費や運営費等の経費削減になると説明してきました。しかし、固定費には物価変動による人件費増やごみ量による変動費など経費が増大しています。長期に委託することで業務内容のチェックなどが見えにくくなることから、この事業には反対しました。

新型コロナワクチン
接種は5月〜予定

 最終日、ワクチン接種に関連する議案が提案されました。新型コロナワクチン接種は、集団接種会場は市民体育館と保健センター、個別接種は市内の指定医療機関73か所で受けられます。(広報ところざわ4月号・ホームページ参照)集団接種会場へは所沢駅(保健センター)新所沢駅(市民体育館)から無料送迎バスが運行されます。

 接種時期は65歳以上の高齢者は5月から7月頃、高齢者以外で基礎疾患がある方、または高齢者施設等に従事している方は6月下旬ごろから、それ以外の方は現時点では未定で、決定次第公表されます。※ワクチンの供給状況により、変更があります。

フラワーデモに市議団も参加

 3月8日(月)所沢駅東口で所沢で初めてのフラワーデモが午後6時から開かれ、柳下県議、末吉議長、党市議団、男性も含め25人が参加。
「SNSで知って参加した」という方もいました。
 「性暴力を許さない」「#Me Too」「#With You」等のプラカードや花束を持ってのサイレントスタンディングデモに、通行する市民の皆さんが注目していました。

*フラワーデモとは2019年4月に始まった花を身につけて性暴力に抗議する社会運動。毎月11日に全国で行われています。