視察報告 高齢者も子どもも一緒 健康福祉委 富山市に

同じ敷地に高齢者
施設と保育園

 11月14日と15日にかけて健康福祉常任委員会(日本共産党市議団からは荒川・天野議員)は、富山市の二カ所の複合施設を視察しました。 
 富山県内でははじめての高齢者施設と保育園がひとつの敷地に併設された「あしたねの森」は、社会福祉法人アルペン会が運営します。
 田園風景に囲まれた同敷地には、高齢者棟に特別養護老人ホーム(29床)、ショートステイ(10床)デイサービス(定員70名)が、保育棟には幼保連携型認定こども園(定員135名)、学童棟には学童保育(定員60名)放課後等デイサービス(定員10名)が整備されています。
 敷地中心部の園児たちの遊び場を囲んで高齢者棟が配置されており、日中は子どもたちの遊ぶ姿を見ることができます。
 また日常的にも施設間を往来し交流をしています。
 子どもたちから「元気」をもらい、逆に子どもたちには、「知識」や「経験」を伝えるこうした施設は、多世代による「支え合い」の場となっています。
 翌日には旧総曲輪(そうがわ)小学校跡地を活用して整備された「まちなか総合ケアセンター」を訪れましたが、紙面の都合で省略します。

総務経済委
乳児避難所・ジェンダー平等など

 総務経済常任委員会は、11月14?15日の日程で視察をおこない城下師子議員が参加しました。
 愛知県江南市では、災害時の乳児避難所について市内にある愛知江南短期大学と協定を結び、文部科学省のモデル事業を活用し「江南地域子ども防災協議会」を立ち上げ、大学内に設置した子育て支援センター災害時の避難所(こ〜たん避難所)を2014年に開設しました。
 東日本大震災など、妊産婦や乳幼児への支援体制が課題となり、保育士を養成している江南短期大学の学生や職員のボランティアなどで運営しています。
 質疑では、運営費の確保はバザーなどで捻出のため大学からは、費用の要望などが出されているなど課題も明らかになりました。
 所沢市でも、避難所については避難弱者への支援や避難所の環境整備が大きな課題となっています。
 岐阜市では、第3次男女共同参画計画でジェンダー平等や性的少数者への理解を深めるために、若年層への普及、啓発として男女共同参画啓発パンフレットを作成し、市内全ての中学1年生に配布しています。教育委員会とも連携して、教員向けの手引書も作成し学校でも取り組んでいます。生徒からのアンケートでは、「ジェンダーの理解が深まった」「性別にとらわれない社会は重要」「自分らしく生きていいんだと思った」などの感想が寄せられています。
 質疑では、 岐阜市の審議会等の女性参画目標は50%で現在は34%である事や、女性農業委員も誕生。また、中学校の制服は性別にかかわらずズボン着用も認められている事が明らかになりました。
 今年6月議会に城下市議は、岐阜市の取り組みを一般質問で提案しました。所沢市議会でも性的少数者への支援を求める請願も採択されており、今回の視察は今後の市政に大いに活かせる内容でした。

天野敦一般質問

 共産党所沢市議団のトップバッターで天野 敦が一般質問しました。

シルバー及び 中高年貧困者の就労支援について

 近年日本は深刻な消費不況に陥り、さらに消費税も10%となり、特に低所得者の間で生活が苦しくなっております。中でも低年金で過ごされている方や就職氷河期に社会に出て未だ非正規労働などで低い収入で働いている方は、生活苦で生活保護に頼らざるを得ない状況に陥る方が増えています。そういった方の実態を行政は把握しているか?また生活保護に至る前に支援する制度はあるのか?と質問しました。
 実態把握については完全にはしていないそうですが、「あったかサポートセンター」で生活困窮者自立支援事業を行っていて、相談を受けています。また就労支援については、ハローワークで就職相談・就職先紹介など支援を行っています。
 さらに低年金者の方には「年金生活者支援給付金」という制度が本年10月より始まり、給付金の支給が始まっています。

ところバスを含めての交通政策について

 ところバスを含め所沢市内の交通事情について、住民の方より大変不便であるとの声を以前より寄せていただいておりましたので、改善する予定はあるのか質問いたしました。
 答弁は、現在三ヶ島地区において試行的な交通施策を行い、その試行結果をもって市内全域に反映させていくようです。また道幅が狭くところバスが入らない地域には、ワゴンタイプのバスを運行する計画です。実施時期については、未定です。

投票所の改善について

 昨今の選挙における所沢市の低投票率への対策として、期日前投票所の増設は過去の議会でも何人もの議員から質問されていますが、いまだ改善されている様子はありません。
 改善されない理由を質問したところ「場所が確保できない・スタッフの確保や人件費システム運用にお金がかかる」等の理由で未だ改善のめどが立っていないとのことでした。

避難所の運用について

 台風19号の際、所沢市内の避難所の運用について質問しました。
 避難所に市職員は配置されているのですか?との質問に、避難所開設時は常時2名配置される決まりとなっているとの答弁でした。
 大規模災害時避難所が足りなくなるという報道を聞きましたが所沢市でも足りなくなるのか聞きました。
 答弁は、所沢市では最大9千2百人避難すると想定されており、市内の避難所全体の収容人数は3万人まで大丈夫、などとのことでした。

無料法律生活相談会

12月21日 (土)

午前9:30〜11:30
中央公民館学習室2号
小林善亮弁護士

担当:小林議員
090−9974-6267

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主催 日本共産党所沢市議団