基地返還の要望書国に提出

 8月9日、基地対策協議会の役員(会長荻野敏行氏、副会長西海氏・平井議員)と、参与の青木議長は、基地対策協議会の総意である「基地の一部返還」の要望書を持って北関東防衛局を訪れました。
 冒頭の挨拶で会長は「基地の南側に残土を積み上げてあることは米軍が使用していないことであり、日米地位協定に基づき返還して頂きたい」旨の趣旨を述べました。
 防衛局側は「米軍航空機などの通信用途に使用されており、今後も引き続き使用されるため現時点での全面返還は困難。今回の一部返還についても通信施設の機能維持に必要であることには変わりない」との回答でした。

土砂の再調査はしないと答弁

 懇談で平井議員は「土砂の検査は、国内法では17カ所の検査が必要だが米軍は5カ所であり安全性の確保はできないので再調査を。いつまで土砂を置くのか、また本当の目的は何か?また、要望に対して、基地の部分返還を認めないような回答だが、日本政府は米国にもっと強い態度を示すべきでは」などと質問しました。
 北関東防衛局の担当者からは「米軍の調査は土壌汚染対策法によって行われ、特定有害物基準値内であり再調査はしない。米軍が利用していると言う以上は返還は困難である。また土砂の再利用はない」などの答弁でした。
 東西連絡道路に続く返還についてはこれが第一歩というところです。

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9月21日 (土)(予定)

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小林善亮弁護士

担当:城下議員
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主催 日本共産党所沢市議団

埼玉西部消防組合議会開かれる

 8月1日、所沢市中央消防局で埼玉西部広域消防組合議会が開かれ、矢作議員が出席しました。(議員は所沢市6名、狭山・入間市各3名、飯能・日高市各2名で構成)決算審議は全会一致で可決され、その後一般質問が行われました。
 矢作議員は一般質問で、まず広域化後の人員配置について質問しました。
 埼玉西部消防組合設立後5年が経過し、『設立時後検証結果報告書』が提出されました。広域化の最大のメリットは、事務部門を統合して現場職員を増やし、消防力を強化するとしていました。報告書では、本部機能の職員が99人削減されたが、総務部門や契約部門等新たな事務部門等の創設で53人が配置、結果的に現場活動要員は46人増員でした。その内訳は、所沢に6人、狭山に18人、入間に6人、飯能日高に16人となっています。(昨年4月時点) 部長は「組合設立時所沢は18名増員した。所沢だけでなく、近隣の署所も増員し、組織全体で最も効率的で効果的な部隊運用を行うため、各種災害の出動実態や各署所の特性等を踏まえ、人員配置を図った。広域化により現場活動要員は増員され、消防活動体制の強化が図れた」などと答弁しました。報告書の結果からは、所沢への人員配置は少なく、消防力強化につながっているのか疑問が残ります。 
 次に、所沢市内で起きた火災の対応と防災に関する自治体連携を質問。今年3月久米のスーパーあまいけに隣接地(5軒全焼1軒半焼、1名死亡・1名負傷)5月には中富で火災(3軒全焼)がありました。住民からは「ここ数年火災が続き、分署が近いのに枕を高くして眠れない」「道が狭く消防自動車が入れず消火に時間がかかった」などの声があります。 
 部長は二件の火災は「出動から放水まで、国が示す消防力整備指針6分30秒を下回っており、初動体制、消防活動は迅速的確な防御活動が行われた」また、広域化後「各自治体との連携・協力体制強化のため年1回会議も開き懸案事項の検討や情報提供を行っている」などと答弁しました。広域化後、市議団はくりかえし現地調査、地理・水利調査を行い、経験豊富な職員の配置を求めてきました。今後も、消防力の充実を求めます。

平和祈念式典が行われました

 8月6日、所沢市役所入り口に設置されている旧広島市役所の被爆敷石前にて平和祈念式典が行われ、矢作・天野議員が参加しました。
 この被爆敷石は所沢市が広島市より譲り受けた核兵器による惨禍を後世に伝える象徴として設置されているものです。
 毎年8月6日に核兵器の犠牲となった方への追悼と平和への祈りを込めてこの被爆敷石前で、平和委員会が主催して平和祈念式典を開催しています。
 当日は多くの方が敷石に花を手向け、献水し、被爆犠牲者への追悼と平和への思いを込めて祈られました。
 埼玉しらさぎ会会員の被爆者坂下のり子氏、野党共闘8区の会の田中共同代表、所沢地区労働組合協議会議長市川治彦氏など、参加者が次々に反戦の思いを語られ、ラジオの音に合わせ広島と同時刻の8時15分に黙とうを行いました。
 早朝より約40人の市民が集まり、参加者全員が反戦の誓いを新たにしていました。

広島市旧庁舎被爆敷石について

 1984年、当時の所沢市長(武藤市長)が広島との交流を深めていたことから、広島市から庁舎の周りに敷き詰められてあった御影石でできた敷石が当市に恵贈されました。
 この広島市旧庁舎被爆敷石は全国96団体(地方自治体52、学校13、広島市内施設11、国外7、被爆団体5、その他(商工会議所8)へ贈られました。
 埼玉県内では、所沢市役所の他に、埼玉県立平和資料館(東松山市)と小鹿野高校3ヶ所のみに贈られています。
 所沢市では、新たな庁舎建設が始まろうとしていたことから、新しい所沢市庁舎西口玄関前の広場に、「広島市旧庁舎被爆敷石」を設置いたしました。 

 この敷石のモニュメントには、以下の内容が刻まれています。

●この石は、広島市に原爆が投下されたときに同市庁舎の敷石としてあったものを本市の平和への限りない願いと世界平和の祈念のため、とくに広島市の御好意により、1984年2月に譲り受けたものです。次の言葉とともに・・・
 No more Hiroshima !