12月議会 基地返還一歩前進 清流苑第二の橋など

 十二月一日より開会された議会は、二十七日に閉会されました。
 今議会では、基地の部分返還である東西連絡道路と、清流苑の第二の橋がようやく市道に認定されました。
 東西連絡道路の返還に当たり、多額な負担を所沢市に求めた防衛省に対し、塩川議員の「米軍が使用する基地などの返還で地方自治体に負担を求めた事例はない」という指摘があり、党市議団は議会や基地対策協議会で重ねて質問をしてきました。当初、国は約11億円要求していましたが、4億円まで負担を減らすことができました。
 開通は31年度予定です。長年基地返還運動に取組んできた皆さんの願いが一歩前進です。

ゴミ委託拡大へ

イラスト 12議会で反対した議案は「一般廃棄物の収集業務委託」です。ごみ収集は当初30%の委託でしたが、今度55%まで進めようとしています。「台風時のゴミ処理や高齢者のふれあい収集は、市職員だからこそ取り組めた」として現場職員の増員を求め反対しました。
 さらに東部クリーンセンター延命工事ですが、18年間で315億円もの委託です。また競争性を言いながら意向を示した会社はJFI一社のみという事も問題であり反対しました。

国保値上げ

 国民健康保険税の値上げについての条例改正がありました。これは「県の特別事情分11項目をクリアすれば、県の交付金が割り当てられる」という目的で一億円の税収アップを図り、一般会計からの運営費繰入金を少なくするというものです。党市議団は「値上げによる税収アップを図るのではなく、交付金を獲得するためには、特定健診受診率や特定保健指導率をアップすることでクリアすべき」と反対しました。

総務経済委員会

台風9号被害で5つの提言

 8月22日の台風9号は1時間あたりの最大降水量が76.5ミリの記録的な豪雨でした。
 提言は「河川の氾濫や護岸崩壊、土砂崩れ等を発生させ、市民生活に甚大な被害を与えた」とし、市に対して次の5項目について取り組むことを求めています。
 (1)柳瀬川、東川の集水域に位置する、学校の校庭や公園などの空地に、川への雨水の流入を遅らせるために、貯水機能を持たせることを検討すること。
 (2)旧庁舎跡地の際には、雨水貯留槽施設の設置を検討すること。
 (3)浸透桝や雨水貯留タンクへの整備補助を拡大すること。
 (4)罹災証明書及び被災証明書発行の迅速化と被災者の補償対象の拡大を検討すること。
 (5)河川整備の計画規模を超える豪雨に対して、「100mm/h安心プラン」の登録等、国の支援を活用した被害対策を講じること。

☆  ☆  ☆

  この提言は、26日の本会議の総務経済常任委員長報告の中で、明らかにしました。 

無料法律相談会

1月28日(土)(要予約)

9時〜10時30分
中央公民館2階絵画工芸室

小林亮淳弁護士

※ 事前にご予約ください
担当 平井明美議員
 090−6019ー2014

 

平井明美の議会報告

写真

 沖縄県沖にスプレイが二機も墜落しています。横田基地へも配備されることから所沢の空を飛来する事もあり他人事ではありません。米軍上官が「一人の怪我人も出さないことに感謝すべき」と吠えている映像に思わず、国民をばかにするな!と叫びました。情けないのは安倍首相です。抗議もせず、機体を持ち帰っても調査もさせず、原因不明のままもうオスプレイの飛行を認めています。翁長知事が「県民を一願にもしない日本政府に強い憤り感じる」と憤慨するのも頷けます。安倍政権はTPP、年金カット法、カジノ法など国民の反対与論を数の力で押し切ってしまう怖さがあります。だからこそ野党は共闘し力を合わせることが切実に求められます。 

防衛医学研究センター有事研究はやめて

 防衛医大内の医学研究センターでは最近のテーマは「戦傷学研究」などの有事研究になっている。 防衛省のホームページでは「イラクの戦争で武装勢力の弾劾攻撃を受けた兵の特異な損傷を受けるケース」など書き込まれ、迷彩服を着た自衛隊員が負傷した隊員を介護している写真なども掲載され、明らかに戦争時を意識した研究だ。
 「科学兵器の研究は行わない」とする防衛省と結んだ三者協定に違反するので、申し入れるべきと質問しました。
 部長は「協定書の規定に抵触するものではない」などと答弁。

学童クラブ

子どもとの安定的と継続的な関わりを

 厚生労働省の学童クラブの運営指針では、育成事業として「児童の権利に対する理念に基づき子どもの最善の利益を考慮」運営は「子どもの安定的継続的な関わりと支援員は長期的で安定した形態を求め、さらに保護者の協力と連携を求めている。私は「学童クラブの指定管理者の公募は、国の指針に逆行しているのでは」と質問。部長は「原則公募とするが放課後児童クラブの実績は重要と認識している。公募に当たっては重視すべき項目の一つである」など答弁。  

高齢者が望む緊急時の支援策は

 第6期介護保険計画で行ったアンケート結果で「緊急時に支援するサービス」が72・5%「家事援助」が25・5%です また「介護の負担感」ではかなり負担とやや負担の合計は78%を超えております。
 高齢者は骨折や転倒時など入院するとは限らないのでアンケートで要望が強い「緊急時のヘルパー」や「介護者のリフレッシュ事業」を求めました。

介護保険

紙おむつ・利用料軽減制度廃止?

 7期介護保険計画の調査で「紙おむつと低所得者への介護保険の利用料助成制度の調査項目があり、「利用者へのアンケートではなく、このような調査で廃止しようとしているのか」と質問。
 部長「第7期計画でより効果的事業運営を検討する目的」などと答弁。

旧湖畔荘跡地
自然と一体化を

 市長は「狭山湖を中心に遊園地や湖畔荘跡地や観光農園を繋げて魅力アップを図る」としている。
 「湖畔荘跡地は民間活力による土地利用として売却と借地を募集しているが、自然保護団体にも声をかけ、自然と一体化したものを採用して欲しい」

墓地問題
みどり守る指導は

 墓地計画地が崖であり、擁壁の工事内容が強固で資金計画が大幅に違ってくるが、チェックはするのかと質問しました。
 部長は「墓地経営許可申請時点で確認する」と答弁。さらに関係部署が其々の立場からみどりを守っているがこれ以上の景観を壊さない検討方を求めました。
 部長は「墓地計画の周辺はみどりの基本計画で重要な地区であり、隣接地は三ヶ島2丁目里山保全地域もあるので、景観に配慮するよう指導する」と答えました。