韓国・統營市への視察
豊かな自然を生かした観光産業
統榮市の島々をバックに
10月31日〜11月2日まで、姉妹都市である韓国・統榮市へ、議会を代表して訪問させていただきました。
狭山市とは40年の姉妹都市の歴史がありますが、歴史問題や領土問題などからこの10年ほど交流が途絶えており、昨年の交流再開の事前訪問を得て、今年、久々の公式訪問を行う事になりました。
統榮市では議長、市長に温かい歓迎を受け、「国の政治がどのようになろうとも、心と心で自治体レベルでの交流を末永く続けていきたい」との言葉をいただきました。顔を見て、交流することの大切さを改めて感じました。
市が出資する公社でレクチャーを受ける
統榮市では、観光産業、文化事業などについて視察させていただきました。大小の島々を結ぶ船便や、豊かな自然を活かした観光産業に力をいれており、海水浴場、ヨットマリーナ、海上公園、イ・スンシン将軍の宮司跡など様々な観光スポットを整備、それぞれの施設では植物や施設が大変よく手入れされている様子が伺えました。
ただ、こうした発展の裏では、低賃金で働く労働者がいることや、経済の格差が広がりつつあることなど、日本と通じる課題があることも説明されました。
観光は、多くの都市で注目される産業ですが、統榮が国内でも成功例とされているのは、住民が自ら「次の産業を開発しなければならない」という意識から始まったこと、統榮に昔からある財産＝自然の美しさを活かしたものであること、そしてＰＲのための努力を惜しまず、新たな視点を持ち続けること、こうしたポイントがあるのではないかと感じました。
