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狭山市から公民館がなくなる!!

「全公民館を交流施設に」第二報
本紙1294号で既報のように、狭山市は10月22日に開催した総務経済・文教厚生委員会の合同協議会で、狭山市の全ての公民館を「地域交流施設」(仮称)に再編すると報告しました(来年の9月市議会に議案上程の予定)。
 この問題について、日本共産党市議団が指摘した問題点を先週に引き続き報告します。


10月22日に狭山市から報告された「公民館・地区センターの地域交流施設への再編計画」の概要は、左の表の通りです。
 先週号(1294号)では、「公民館は社会教育法で市民の教養の向上、健康の増進、情操の純化のための定期的講座の開催」等が規定され、新しい『憲法を学ぶ場』として全国に建設されてきた」と主張(文教厚生委員会委員・大沢えみ子議員)したことを紹介しました。
 「交流施設」は社会教育法の規定からはずれ、どのような施設、位置づけにするかは今後に狭山市が制定する条例で決めるとしていますが、その具体的内容は示されていません。

入曽公民館は交流施設で建替

 上記の表で示した入曽地域交流施設(仮称)は、入間中学校跡地の西側半分に建設されますが、すでに10月初めから準備工事が開始されています。
 完成し、共用開始(業務開始)は20年4月予定で、その折りに市内の全ての公民館を各地域の交流施設に変えようというのが市の計画です。
市は公民館と地区センターを地域交流施設に再編する理由として、「公民館の利用率が低い」「個人利用ができない」「地域住民の多様なニーズに応えることの必要性」「地域課題の多様化」「まちづくりの拠点としての機能の充実が求められる」等をあげています。

「交流施設化」の理由が不明!
 総務経済委員会委員の猪股嘉直議員は、「公民館の利用率の低下」について、1ヶ月前の時点で夜間利用者がいない場合、その日は「休館日」と公民館報に掲載している。これでは利用率は上昇しないと指摘しました。 狭山市は、中央公民館の新築移転時に、車も自転車も無料の駐車場をなくしました。そのため、中央公民館での活動を中止したサークルもあります。「利用率の低下」を理由にして「公民館をなくすのは本末転倒です。
「個人利用」について、猪股議員は「中央公民館が行っているように、地域の公民館でも夜間の勉強等に解放できないのか」と質すと、市は「可能だ」と答弁しました。
 市はあれこれの理由をあげて、「地域交流施設への再編」を図ろうとしていますが、現在の公民館・地区センターで充分にできることをやろうとせず、「再編」の理由にあげているとしか考えられません。
 
富士見・水野・広瀬は交流施設分館に

 地区センターが併設されていない、富士見・水野・広瀬公民館は、20年4月以降は「狭山市直営の交流施設分館」にするとの方針。具体的には富士見は入間川地区の、水野は入曽地区の、広瀬は水富地区の地域交流施設の分館とし、主催事業は民間事業者に委託するとのこと。

条例検討組織には住民からの立候補制度も

 市は「交流施設」の設置のための条例をつくるため、検討組織をつくります。猪股議員は、「検討組織には住民からの立候補も募集し、住民の意見を吸い取るように」と主張しました。


公民館→地区交流施設計画(案)

★現状 狭山市公民館 11館(富士見・水野・広瀬公民館以外は)地区センターを併設
★入曽公民館を入曽地域交流施設(仮称)として、建て替える。共用開始は、2020年4月を予定。
★21年9月議会に、「公民館→交流施設」の議案を提案する予定。
★20年4月に、地区センター併設公民館の8館を地区交流センターにする計画。富士見・水野・広瀬公民館は地域交流施設の分館とし、市が管理する。
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