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祗園保育所の指定管理に疑問
短期間の引き継ぎに不安

9月定例会には市立祗園保育所の指定管理者の選定議案が提出されています。
 12日に行われた文教厚生委員会の審議で、日本共産党の大沢えみ子委員は「そもそも安定した環境が必要な保育の現場において、5年間という期間を定める指定管理者制度はなじまない。今回については、引き継ぎ期間も短く、本当に安心して子供たちを任せることができるのか不安な状況がある」と述べ、指定管理者選定に反対しました。

病後児保育の実績なし

祗園保育所への指定管理者導入について、市は「病後児保育、休日保育などの保育サービスが充実する」と説明してきましたが、申請のあった2法人は、いずれも病後児保育の実績はありません。
 提案では「市内の病院との連携で進める」としていますが、それでは市が直営で行っても同じであり、指定管理者でなければならない理由はありません。

指定管理料での差が

 今回の祗園保育所指定管理者選定にあたっては、内容面を重視して、得点を多く配分するなどの配慮が行われました。
 しかし、内容面では2法人ともほぼ同じ点数で、最終的には金額面で10点あまりの差が開き、入間市にある社会福祉法人が、候補者として指定されることになりました。
 もう一方の法人が提示した金額が高いのかといえば、決してそうではありません。
 市議会本会議で日本共産党のいのまた議員が「市が直営で実施した場合はどのくらいの金額がかかるのか」と質問したのに対して市が示した金額は、もう一方の法人が示した額とほぼ同額でした。この金額の差が、保育士等の待遇に跳ね返ることがないのか懸念されます。

 引き継ぎ期間がわずか3カ月

保護者からは様々な要望が出されていますが、特に引き継ぎ期間が3カ月と短い事に大きな不安が寄せられています。
 8年前に保育所の民間委託を行った練馬区では、当初から保育士の退職が相次ぎ、子どもが保育不安に陥った経験から、今年度、新たに引き継ぎに関しての「ガイドライン」を作成し、およそ1年間かけて引き継ぎを行う事を明記しています。
 大沢委員は「新園舎への移転もあり、危険個所の把握も十分でない中で、3カ月というのはあまりにも短い。市が責任を持って対応する体制が必要」との意見を述べました。
 文教厚生委員会では、19日に採決が行われ、日本共産党以外の賛成多数で、指定管理者の選定が可決されました。
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