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日本共産党 復興支援ボランティアの報告
倒壊したままの家屋
倒壊したままの家屋
 5月21日からの日本共産党復興支援ボランティアには、狭山・入間などから男性5名、女性3名の計8名が参加し、南相馬市の仮設住宅への訪問などの活動を行いました。
 初めて参加された入間市の女性は、自費で、狭山茶の新茶(100袋)を、地元のお茶屋さんに格安で分けてもらって、「今回の訪問で配ろう」と、持ち込んで下さいました。
 

3・11から止まったままの町

 初日は小高地区、そして新たに4月1日から立ち入りが可能になった浪江地区、請戸地区、幾世川地区へ視察に行きました。
 震災から2年以上が経過していますが、浪江では1階部分がぺしゃんこになったままの古い民家が放置されていたり、大半のブロック塀が根元からなぎ倒されているなど、3・11から時間が止まったままの光景が今も広がっていました。
 請戸の漁港近くでは、大量の漁船がいたるところに打ちあげられたままになっており、建物は根こそぎ流されているなど、改めて津波のパワーを思い知らされました。
 また、請戸地区は福島第1原発から約5qにあります。
 震災直後から、何度も被災地へ支援に入り、少しずつ範囲を広げてきましたが、ついに肉眼で煙突や屋根が見える所まで来ました。 
 隣には第2原発、振り返れば浪江原発の予定地(先月やっと建設断念が発表された)があり、こんなに近くに原発が密集させられようとしていたことに、みんな怒りを覚えました。

 
生々しくつらい現実

 夜の交流会では、地元民商の青年実業家の方が、当時の生々しい状況を語ってくれました。 押し寄せる津波の中で、祖母と共に何とか逃げる事ができたものの、高台の上から、おびただしい数の車、船、そして人間が叫び声を上げながら流されていくのを目の当たりにしてしまい、そのショックが今も消えないこと。
 原発の爆発が知らされた直後、パニックを恐れ、役所と東電が、一時は「誤報だ」と取り消して回ったこと。やがて隠しきれなくなり、事実が知らされると、やはり市内は、逃げる人やバス、車で大パニックとなり、そのさなか、婚約者の親から携帯に電話が入り、「そんなところに娘はやれないから悪いけれど…」と婚約解消を告げられたこと。
 避難後も、会社の取引先7社すべてに「福島には仕事は出せない」と仕事を引き上げられ、そのせいで自分の会社から仕事を頼んでいた地元の会社2つを倒産させてしまったこと。
 そのショックでうつ病になってしまい、もう仕事もできなくなってしまったことなど、その実態に、みんな涙を流していました。

仮設住宅への訪問活動
仮設住宅への訪問活動
     「来てみて初めて分かった」

 ボランティア参加者からは、「テレビで見た実態と生で見る様子は全然違った。全く進んでいない復興に愕然とした」「政治の力で何とかしないと、個人ではどうにもならないと実感した」「マスコミが報じない、報じていないというのは、現地に来てみて初めて分かった。もっとたくさんの人がここに来てみないといけない」などの感想が出され、地道な活動を続けている日本共産党の姿に、改めて賞賛の声が上がりました。
 色々と忙しい日々ですが、ボランティアは継続していかなければならないと思っています。皆さん、ぜひ引き続きの参加をご検討ください。    

                  党西南地区 震災・原発・放射能対策責任者 辻もとみ
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