狭山市議会・第３回定例会が開会
一般会計決算認定などに反対＝日本共産党＝
平成２３年度一般会計決算認定議案に反対討論を行なった猪股議員
狭山市議会の２０１２年第３回定例会は、９月27日に最終日を迎え、市長提出の25議案（教育委員の任命など人事案件５議案は９月４日に採決）ついて、各委員会の審査状況の報告、討論の後に採決され、全ての議案が可決、認定されました。
共産党は６議案については反対
日本共産党議員団は、消防広域化に関する条例と公立幼稚園の統廃合（幼稚園を５園のうち３園を廃止する）※、平成23年度一般会計歳入歳出決算認定議案など６議案については反対しました。
23年度一般会計決算で反対討論
平成23年度一般会計決算認定議案について、日本共産党議員団は猪股嘉直議員が代表して、反対討論を行いました。
猪股議員は、平成23年度では共産党が長年にわたり要求してきた法人市民税への不均一課税実施（経過措置期間終了）により、中小企業への負担はせずに一億円の税収増を実現させたこと、子ども医療費を中学卒業まで無料にしたことを、評価すべき点として指摘しました。
株取引の優遇税制ＮＯ！
基地交付金の是正を！
一方国の政治による自治体へのしわ寄せを指摘し、大きく２点あげました。一つは、主に富裕層が恩恵を受けている株取引の利益に対する税率が、８年前から特例期間として半分になり、期限が来ると再延長し、狭山市は一年だけで３５００万円の税収減となっている点。
もう一つは、入間基地の広大な土地を国に提供しているための基地交付金が、固定資産相当額（24億円）どころか、７億円しか交付されていない点で、いずれも国への要請を求めました。
生活支援・待機児解消・就学援助等に尽力を！
狭山市の問題として猪股議員は、以下の点を指摘しました。 高齢者が病院通いや、福祉施設への行き帰りに使っていた茶の花号が、バスを増やさずに運行を見直ししたために、使えなくなりました。通勤・通学者には喜ばれていますが、全体では５千人の利用が減りました。バスの台数増が必要です。
狭山市駅西口の自転車駐車場の利用料金収入が経費よりも３千万円近く多くなっています。利用者に料金の減額や学割で還元すべきです。
保育所や青い実学園の非常勤職員は専門知識を持ち、常勤並みの勤務をしています。正規職員にするべきです。
保育所の待機児が現在１１１人います。待機児をなくすために、認可保育所の増設を求めます。
就学援助を受けている生徒が増えています。クラブ活動費やＰＴＡ会費も文部科学省の基準通りに支給するべきとです。
鵜ノ木市営住宅の建て替えに際して、入居予定の上諏訪・榎住宅の方々の要望（通院、買い物等の足の確保など）に応えるよう検討を求めます。
猪股議員はこれらの点を強く要請し、討論を終えました。
※狭山市消防、火災予防、職員の特殊勤務、幼稚園の統廃合の各議案については次号の本紙で詳細に報告します。
２５議案の採決の状況
狭山市消防長・消防本部条例の廃止 反対（共産党・大島・高橋・金子） 賛成（志政会・公明党・新政みらい・笹本・矢馳）
職員の特殊勤務手当条例一部改訂 反対（共産党・大島・高橋） 賛成（志政会・公明党・新政みらい・笹本・矢馳）
幼稚園の統廃合条例 反対（共産党・大島・高橋・笹本・金子） 賛成（志政会・公明党・新政みらい・笹本・矢馳）
火災予防条例の秩父改訂 反対（共産党・大島・高橋） 賛成（志政会・公明党・新政みらい・笹本・金子・矢馳）
平成２４年度一般会計補正予算 反対（共産党・大島） 賛成（志政会・公明党・新政みらい・高橋・笹本・金子・矢馳）
平成２３年度一般会計決算認定 反対（共産党・大島） 賛成（志政会・公明党・新政みらい・高橋・笹本・金子・矢馳）
その他の１９議案 全会一致で賛成
※個人名は敬称略。「高橋」は「高橋ブラクソン」
