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社会保障の充実を目指して 埼玉 社保協キャラバン
挨拶する佐々木事務局長
挨拶する佐々木事務局長
県内すべてのの自治体を訪問して社会保障分野の懇談を行う「埼玉社保協キャラバン」が今年も開催され、狭山市でも7月4日に「狭山・社会保障を良くする会(以下 会)」を中心に、市の担当部課長の出席のもとで、懇談が行われました。

 資格証等の発行基準で前進

 長引く不況で仕事が減り、国民健康保険の保険料を、払いたくても払えない世帯が増加しています。
 狭山民主商工会からは、業者婦人のアンケートが紹介され、「営業収入だけでは生活できない」と答えた世帯が75%に上ること、「治療費が高額で病院にかかれない」という回答があったことが紹介され、「これ以上の負担はできない。国保税の値上げはせず、払えない場合も、一律に保険証の取り上げ(短期保険証や資格証明書の発行)をしないでほしい」との要望が出されました。
 担当課長は「短期保険証、資格証明書については、昨年度から一定の所得以上に限って発行するように基準を改めた。担税力を見て、悪質なケースのみに発行するようにしている」と回答しました。
 会では、かねてから保険証の取り上げについて、厳格な運用を行うことを求めていましたが、所得状況を考慮した今回の改定は、大きな前進です。

学校の事故 窓口払いなくして

 狭山市ではこども医療費助成制度を実施しており、中学3年生までの医療費は無料、窓口払いもありません。
 しかし、学校等でケガをして受診した場合は、スポーツ振興センターの給付を利用するため、医療機関の窓口で一時立て替え払いが必要になることが課題となっています。
 新日本婦人の会からは「先進的な子育て支援策を実施しているのだから、学校や幼稚園などで事故に合った時こそ、無料で受診できるようにしてほしい」との声が出されました。
 担当課長は「制度が違うものなので、立て替え払いは難しい」と述べるにとどまりました。

介護サービスの充実を

 介護分野では、4月からのサービス改訂で、生活援助の時間が45分に制限されている問題が出され、医療生協の組合員から「洗濯ひとつ終わる時間ではない。保険料は上がり、サービスが使えないのでは高齢者は本当に困る」との声が出されました。
 担当課長は「必ず45分にしなければならないという事ではないが、短縮されている実態があることは承知している。市で何ができるのかは、今後検討していきたい」と答えました。
 
保育の民営化は納得できない

 保育問題では、祇園保育所の保護者会から「安心して子どもを預けられている今の祇園保育所をなぜ民営化しなければいけないのか納得できない。建て替えも含めて、安心・安全な祇園保育所であってほしい」との声が出されました。
 祇園保育所で行われている建て替えや民営化についての説明会については、市と保護者間で、認識の食い違いがたびたび起こっていることから、保護者らが懇談時の記録配布を求めていました。昨年からこの記録が配布されなくなっていることも指摘され、担当部長は「状況を確認し、記録については出すようにしていきたい」と述べました。
 このほか、障害者の分野、生活保護の分野についての懇談も行われました。
 社保協キャラバンの入間・狭山コース責任者である曽田氏(埼玉西協同病院)は「財政難の中、自治体担当者の皆さんがご努力頂いている様子は分かりましたが、他市との横並びではなく市独自で市民の生活に寄り添うといった姿勢が今一歩、欲しかった」と感想を述べました。
 会事務局長の佐々木氏は「今後も各分野で市との懇談を行って、住みよい狭山市づくりのためにお互い努力していきたい」と結びました。
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