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狭山市議会と市執行部が合同で
  越谷・松伏の小水力発電を視察
県水を入水する管に取り付けられた水車発電機。この機械で電気エネルギーに変換する。
県水を入水する管に取り付けられた水車発電機。この機械で電気エネルギーに変換する。
 狭山市議会の建設環境常任委員会は、1月20日に越谷・松伏水道企業団(越谷市と松伏町で1969年に設立。以下「企業団」という)が実施している小水力発電の設備を視察しました。

停電でも、水道は止められない

 昨年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、計画停電が実施され、狭山市の庁舎をはじめ、全ての施設が甚大な被害と業務への支障を来しました。ライフラインである水道は、停電になっても配水をやめるわけにはいきません。
 3月の計画停電の際、上下水道部は、重油を確保し(震災直後から油製品の逼迫状態の中)、災害時用の自家発電を稼働させ、家庭への配水を滞らせないために、全力を尽くしました。
 越谷・松伏の企業団が実施している小水力発電は、水道管に発電機を設置して発電する仕組みで、停電時にも大変有効です。
 また、原発に頼るエネルギー政策から、自然再生エネルギーへの転換も、今後の課題となってきており、この視察が行われました。

狭山でも小水力発電できないか

 今回の企業団への視察は、埼玉県から飲料水を購入して、住民に配水しながら発電を行なっている小水力発電が、狭山市でも実現できないか、研究しようと企画したものです。
 市議会と市執行部の認識の一致を図ることが必要との観点から、合同の視察となりました。
 企業団は県水の受水が全水量の90%、地下水が10%で、浄水場が4ヶ所(うち2ヶ所は埼玉県企業局)、配水場が3ヶ所あります。そのうち西部配水場では2006年から小水力発電を実施しています。

 CO2削減、電気量削減に

 「企業団」の担当課長は「西部配水場は埼玉県企業局の新三郷浄水場から県水を受水する際、配管の途中に水車発電機を設置し、受水圧力を電気エネルギーに変換する。エネルギーの有効利用を行い、西部配水場で使用する購入電力の低減化を図ると共に、CO2の削減により地球温暖化防止への貢献を目指す」と説明されました。
 「企業団」には他に2ヶ所の配水場がありますが、県水を受水する圧力の関係、水位の条件などから適さないために、小水力発電は行なっていません。そのうち、北部配水場では太陽光設備で発電を行なっています。
 視察に参加した狭山市の上下水道部長は、「この視察を契機に小水力発電について研究していきたい」と決意を語っていました。
 日本共産党の猪股嘉直議員も、「小水力、太陽光、バイオマスなど自然再生エネルギーの研究を狭山市がどんどん取り組む突破口になれば」と話していました。


越谷・松伏水道企業団
2010年度 小水力発電に伴うCO2削減量   
<西部配水場>
発電量 481,267KW
CO2削減量 155,924Kg
灯油換算量 62,620.1ℓ (18ℓ缶で3,478.2缶)
ガソリン換算量 67,208.6ℓ(ドラム缶で335.3缶)

北部配水場の太陽光発電

最大発電力 55KW
設置面積 約310u(275枚) 1枚あたり発電量200W




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