大沢えみ子議員の一般質問【要望に応えた私道整備を】
未舗装でがたがたの道路
日本共産党の大沢えみ子議員は、12月定例市議会の一般質問で、道路整備の問題を取り上げました。
再舗装ができるよう見直しを
狭山市内には私道でありながら、事実上、多くの人や車が行き来する場所が多くあります。 狭山市では市民の生活環境の改善を目的に、一定の条件を満たす私道について、簡易舗装を実施していますが、現在は舗装されていない「砂利道」のみが対象となっています。
しかし、一度舗装した道路でも、年数が経ち、「わだち」や路面の一部が破損するなど、再度の対応が必要になっている個所があります。
大沢議員は「未舗装の道路が優先されるのは当然だが、場所によっては、住民が非常に困っているところもある。一度舗装をしたところであっても、利用状況や、緊急度を考慮して、私道整備を行う必要があるのではないか」と質しました。
市ではこれまでの答弁で「まだ未舗装(砂利道)の道路が数多く残っているので、そちらを優先して実施する。舗装された道路が全体の8割を超えたら、基準を見直す」と答弁しています。
しかし、相続などにより権利者が変わったり、遠方に住んでいるなどで関係者全員の同意が得られないために舗装ができない、という道路もあります。「全体の8割」が舗装されるまで、一体どれくらいの年月がかかるか分かりません。
大沢議員は、年度によって私道舗装整備の件数や予算に差があることを示し、「年によっては3件しか希望がない年もあった。予算に余裕があるのならば、一度舗装した道路の再舗装も実施してほしい」と要望しました。
公道と一体化した道路の改修
水野や入曽地域などでは、中央部分は公道となっているものの、両脇が個人の所有となっている道路が存在します。
この道路も年々劣化が進み、住民からは舗装をし直してほしいとの要望が出されていますが、複数の地権者が存在することから、なかなか対応ができない状況があります。
大沢議員は「個人の所有分もあるが、ほぼ公道として使用されている現状がある。劣化によって破損などが生じている道路を早急に改修できるよう、要綱の整備を」と述べました。
市は「多様な道路形態があるので、どのような場合に対応できるのか調査研究したい」旨の答弁を行いました。
市内には、私道整備のための組合を設立し、基金を積み立てて改修を行っているところもあります。
大沢議員は、「新しい道路も、将来的には必ず改修が必要になる。市として、こうした組合の設立や基金の管理などの相談にのれる体制を整備することや、地権者との取り決めを行って、道路の改修については市の権限でできるようにするなどの条件整備を」と求めました。