水野保育所から基準値を超える放射線量
狭山市が除染、基準値以下に
狭山市は小中学校、保育所、幼稚園等と、市内の15地点で定期的な放射線測定を行い、その都度ホームページで測定結果を公表してきました。
これまでの測定では、年間値に推計換算した際、国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告した公衆の線量限度である1mSv(自然由来を除く)を下回っています。
11月の測定に当たり、狭山市は国と日本原子力開発機構のガイドライン(定点測定の他に、周辺より比較的高い放射線量の原因となっているポイントを測定する)に基づき、雨どいやブランコの下など、該当しそうな場所を抽出して測定しました。
雨どい下の花壇状の箇所
11月8日に測定した結果、定点ではいずれの保育所でもICRPが勧告した1mSv/年を下回りましたが、水野保育所の雨どいの下の3地点で通常より高い放射線量が確認されました。この3地点はいずれも、雨どいからの水が直接地面に落ちる花壇状の箇所で、土が柔らかい部分でした。
乳幼児施設のため緊急に対応
狭山市は現段階では除染対象の基準を設けていませんが、保育所が乳幼児施設であること、年間換算値が1mSvを超えたことから、応急的な措置として12日に3箇所の除染(土を取り除く)を行い、新たな土と入れ替えました。その結果、除染後の測定では年間換算値が基準値を下回りました。
なお、他の保育所の雨どい、ブランコ下などのポイント測定値は、いずれも基準値以下でした。
市の担当者は、「引き続き測定を行い、子供たちが安全で安心できる保育所での生活が送れるように対応するとともに、必要な情報は随時保護者等に提供していきます」と話しています。
水野保育所・抽出ポイントの放射線測定
(高さ5p 年間換算値 単位:mSv)
10日 12日(除染後)
雨どいの下A 1.834 0.499
雨どいの下B 2.817 0.652
雨どいの下C 1.430 0.557