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保育所給食を突然「民間委託」!?
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【新規採用がない】【低コスト】理由に

 7月21日、市議会文教厚生委員会協議会が開催され、市から「公立保育所の給食業務の民間委託」について報告が行われました。

新規採用せず調理員人手不足

 狭山市では9カ所の公立保育所すべてが、自らの保育所内で給食業務を行っています。人員は、保育所の規模(定員60〜120名)により、100名以下の保育所では正規職員1名、100名以上の保育所では2名が配置され、あとは臨時職員で対応しています。
 保育所の給食は、昼食はもちろん、午前のおやつ、午後のおやつ、延長のおやつがあり、0歳から5歳児までクラス毎にその提供時間も違っています。
 また、ミルクを飲む子、離乳食、アレルギー食、子どもの体調に合わせた調理と多種多様な内容になっていますが、その全てが手作りで行われています。
 近年は定員削減の中で調理員の新規採用を行っておらず、学校給食センターの調理員を異動させて対応してきていました。
 しかし、学校給食センターでも新規採用が無いため、今以上の異動が困難な状況になっていました。
 説明にあたった保育課長は、「退職者が出ると保育所給食を安定的に提供することができないため、給食のあり方を検討する事とした」と説明しました。

政策会議・庁議ですでに委託化確認?

 保育の在り方の根本にもかかわる重大な問題にもかかわらず、これまでいっさい議会や市民に説明されず、いきなりの「民間委託決定」です。
 すでに、昨年6月から検討を行い、「新規採用が見込めない」「委託はコストも安い」として、「一部委託もやむを得ない」との方向を確認。その後、同年10月、11月と政策調整会議を行い、12月には政策会議、今年2月10には庁議で「公立保育所調理業務について方針が確認された」とのこと。
 委託にむけて、今年度はガイドラインの取りまとめや対象の保育所を検討し、来年4月から委託をする予定とのことです。

仲川市長の「100人削減」が子どもの「食」にまで影響

 今回の「民間委託決定」の内容は、日本共産党の広森すみ子議員が要求し、ようやく説明に至りました。
 これまでも保育所給食の調理員採用について議会で取り上げてきた同議員は、「文教厚生委員会の所管に関する大事なことなのに、要求するまで報告しないのは、議会すなわち住民軽視ではないか。しかも、昨年度中に政策の方向性が確認されているのに、3月の予算議会でも何の説明も無かった。これでは議会としてのチェックができない」と厳しく指摘しました。
 広森議員は、「安定した給食の提供ができない要因は、調理員の新規採用が無いことにある。市長はさらに今後5年で100人の職員を減らすといっているが、職員の定員削減の影響が、子どもに及ぶことは問題だ。未来を担う子どもの施策をコストで論じるべきではない。市は現状の賃金で経費を比較しているが、新規採用した場合はコストが下がるはずで、この比較は適切でない」と述べています。
 市議団は「到底容認できるものではない。保護者と一緒に安心の保育所給食を守る運動をすすめたい」と話しています。
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