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さらなる統廃合!公立幼稚園 最終的には「2園」
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 7月21日の文教厚生委員会の協議会では、「公立幼稚園のあり方と統廃合」についても報告がありました。

 幼児教育の柱として大きな役割を担っている公立幼稚園ですが、平成11年度までは9園あったものが、二度の統廃合を経て、現在5園となっています。
 保育所では入所希望者が年々増加し、待機児が出ていますが、幼稚園の園児数は年々減少し、単学級が生まれ、全園で定員に満たない状況となっています。
 このような現状のなか、市では昨年12月に「幼児教育市民検討委員会」(以下、市民検討委員会)を設置し、(1)幼児教育のあり方(2)私立幼稚園の統廃合に関することを、検討、協議してきたと説明しました。

水冨、入間川、狭山台のうち2園を存続

 教育委員会は、「市立幼稚園の役割として、(1)幼保小連携のモデルとなる(2)研究実践の役割を担う(3)特別支援教育への対応の推進、の3点がある。これらを実践していくには、学級数の増加により園の規模を拡大していくことが必要」とし、現在の5園を2園へ統廃合する考えを示しました。
 具体的には、2014年度の園児数を240人程度と見込んで、定員120人の2園を残す方針で、その組み合わせとして、(1)水富幼稚園と入間川幼稚園、(2)水富幼稚園と狭山台幼稚園、の2通りが考えられるとして、幼児教育市民検討委員会に提案・説明したことが明らかにされました。

市民検討委員会からの意見は聞き置くだけ?

 説明を受けた広森議員は、「園児数減少の要因は何か。それを改善するにはどうするのか、という検討が必要ではないか。3年保育を実施するなど要望に応えれば園児数は増えるはず。いまの社会経済状況からして、公立幼稚園の役割は大きい。何もしないで園児数が減少するから2園に減らすというのは、保護者、地域の願いに応えた幼児教育とはいえない」と指摘しました。
 教育委員会は、「広森委員の意見もわかる、市民検討委員会からも、3年保育についての意見要望はあったが、狭山市は従来から、2年保育をやってきたので…、統廃合も3園でという声もあったが、全体の園児数が減っているので、1学年複数学級とするために2園でいく」と答弁。
 同議員は「市民からの意見は『聞き置くだけ』というのなら、何のための検討委員会なのか。保育所の待機児が出ているが、その問題はまったく(教育委員会として)論議されておらず、不十分なものだ。市民検討委員会を、形だけで終わらせてはならない」と述べました。
 市議団では「障害児の受け入れや、経済的な意味からも公立幼稚園の役割は大きい。徒歩や自転車での送迎が多いことを考えると、各地域で歩いて行ける距離に公立幼稚園があることが望ましく、今後も存続を訴えていく」と語っています。
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