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狭山市駅西口の新たなビル 必要性・効率性に大きな疑問
工事が進む狭山市駅西口
工事が進む狭山市駅西口
新たなビルの利用見込み「30%」

 6月議会には狭山市駅西口に建設中のビルについての議案が提案されました。
 新しくできるこのビルには、現在の中央公民館と入間川地区センターを移転させるとともに、「市民交流センター」「総合子育て支援センター」などを新たにオープンさせる計画となっています。
「市民交流センター」は、「個人の学習から団体の交流まで幅広い市民活動に柔軟に対応する」ことを目的として、多目的のコミュニティホール、音楽スタジオ、遊戯スペース、研修室などを設置。個人でも利用でき、飲食や酒類の提供、物品販売も行えるとしています。
 9日に行われた総務・文教委員会の合同審査では、新たなビルの利用について「30%程度を見込んでいる」との説明がありました。
 狭山市駅西口には、昨年オープンしたばかりの産業労働センターに同じような貸室がありますが、この1年の利用率は34・14%と低調です。
 市でも担当部署を中心に様々な事業や相談会の実施など努力を重ねていますが、こうした市の主催事業をのぞいた純粋な民間利用は、わずか10.3%という状況も明らかになりました。
 同じ場所に、同じような施設を、41億円もかけて建設する必要が本当にあるのでしょうか。
 このビルの年間の維持管理経費は1億9000万円もかかるとされているのに、利用見込みは、わずか「30%」。効率性の面からも大きな疑問です。

一時預かり料金「高すぎる」

 「総合子育て支援センター」で実施する一時預かり事業についても、多くの疑問が出されました。
 このビルで行われる事業は「ショッピングやリフレッシュなど、理由を問わず利用してもらうため」として1時間当たり700円の料金が設定されています。一時預かり事業はすでに市内13個所の保育所で実施されていますが、こちらは4時間まで1000円、4時間〜8時間までが1500円です。
 日本共産党の広森すみ子議員は「厳しい経済状況が続いているなかで、料金設定が高すぎる」と指摘。金子議員(大河)からも「周りのお母さん方に聞いたが、この料金では預けられないとの声が多かった」との意見が上がりました。
 採決を行った総務経済委員会では、日本共産党の大沢えみ子委員のほか、笹本、萩原両委員(いずれも大河)の3名が反対。田村委員(志政会)、磯野、綿貫両委員(いずれも公明党)が賛成したものの、3対3の賛否同数となり、最終的に「委員長判断にて可決」する事態となりました。
 大沢議員は「委員の半分が反対する議案などこれまでの議会で初めて。本当に今のまま進めて良いのか、市長は本気で考えてほしい」と述べました。


産業労働センターの利用状況
◆サテライトスペース
  全体の利用率 57.38% ※民間の利用率    3.34%

◆異業種交流スペース
 全体の利用率 26.89% ※民間の利用率   16.10%

◆多目的スペース
 全体の利用率 18.16% ※民間の利用率   11.46%

○全体
 全体の利用率 34.14% ※民間の利用率   10.30%

                       (2010年4月〜2011年3月)
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