２０１１年度狭山市一般会計予算案西口整備事業関連で、約４０億円 ワクチン接種などは前進も
２月18日に開催する、11年第１回定例議会（予算議会）を前にして、市の財政当局から、市議会各会派への予算案の概要説明が行なわれました。
総額４６０億、前年比31億増
説明によると、11年度一般会計予算案は、総額４６０億円で、前年対比31億７千万円（７・４％）の増額となっています。
主な歳入では、法人市民税の税率改訂（大法人への税率を14・７％に引き上げる）で、昨年よりも１億４千万円の増、個人市民税は９千８百万円の増で、全体として市税収入は２億３千万円（１・１％）の増額です。
国からの地方交付税は、15億６千５百万円、前年比４億６千万円（41・６％）の増額となります。
突出する土木費、84億円 労働・総務・教育は減額
歳出では、突出しているのが、前年比65％（33億円）増で、総額84億円（構成比率＝全体に占める割合＝８・７％）の土木費です。
土木費の内訳は、「西口再開発事業」６億７千万円強、「新都市機能ゾーン事業」１億１千万円強、「２街区公益保留床取得事業」32億円で、西口関連３事業で合計39億９千万円強にものぼります。
一方で、雇用の悪化が叫ばれる中、労働費が33％（１億円）の減額、総務費が前年比約６億円（８・７％）、教育費も２億８千万円（５・７％）の減額となっています。
こども医療費、中卒まで無料に
日本共産党議員団と、市民団体が運動してきた、「こども医療費支給事業」は、４月から中学校卒業まで無料となります。 また、建て替えが行なわれる祇園保育所の設計管理も予算化されました。しかし、市は建て替え完成時に民間への指定管理を計画しており、父母と保育士から、反対の声が強くあがっています。
衛生費では、子宮頸がん、ヒブワクチン、肺炎ワクチンなどの接種事業に予算がつきます。
商工費では、経済効果が大きく、建設労働者と共産党議員団が強く求めてきた、「店舗・住宅リフォーム補助事業」が前年比で50万円ですが、増額となりました。
学校の冷暖房工事、１校のみ
小中学校の冷暖房設置についても、党議員団が強く要請してきましたが、富士見小が工事、広瀬小が設計（工事は12年度）だけです。
日本共産党議員団は、「取り組んだアンケートへの回答も参考に、市民の要望実現をめざし、予算審査にあたろう」と話し合っています。
