いのまた嘉直議員・一般質問
西口事業への市民要望を、今後に生かせ!
いのまた嘉直議員
日本共産党の猪股嘉直議員は、12月議会で、狭山市駅西口問題について、市民の率直な疑問をもとに、一般質問を行いました。
苦情の多さは関心の高さからと
猪股議員は、今回の再開発事業では市民から「116種類、169件の苦情や要望が出されています」と前置きし、「狭山市ができて56年たつが、一事業でこれほどの苦情や意見が出された事業はありますか?」と質問しました。
市長は、西口事業への意見の多さは「市民の関心が高く、利用者が多い為」だと主張しました。
猪股議員は、「市長が、そのような認識ならば、2期工事に教訓を生かせない。2期工事が終わったとき、絶対に同じような指摘を市民から受けてはならない」と強調しました。
サイン・トイレ・ベンチなど要望に応えていく
猪股議員は2期工事では、市民の要望がどのように解決するのかを具体的に質したところ、市側は以下のような回答を行いました。
★案内サインについて=狭山市駅周辺地区サイン計画基本方針に基づき、分かりやすいものを設置する
★公衆用トイレについて=駅西口周辺(現在の交番付近)とまちかど広場(過去の中央公民館の駐車場)周辺に設置する
★ベンチについて=バス停や市民広場に設置していく
★照明灯=2街区駅前広場や市民広場に計画的に配置する
ペデストリアンデッキの
設置による弊害が、いくつも
また、猪股議員は、「ペデストリアンデッキが造られたことによって、いろいろな弊害が出ている」と指摘し、「自由に路上を歩けなくなった」「電車に乗るには、必ず2階に上がらなければならなくなった」「天竜ビルから、駅前まで横断歩道がない」と主張。不便な駅になってしまったと強調しました。
喜ぶのは、URと西武とゼネコン
困っているのは市民と利用者
このような開発で喜ぶのは、工事費収入が増える都市再生機構(UR)と、改札口が一つになり、合理化が進むと同時に、橋上駅舎への造り替えに、市から3分の2の費用を負担してもらえた西武鉄道、工事をするゼネコンです。猪股議員は「一番不便で苦しんでいるのは市民と利用者だ」と主張しました。
送迎時の駐停車場の設置を!
無料駐輪場の復活を!
猪股議員は、「天竜ビルから、駅前までの距離が130bもあり、その間には横断歩道がないため、内科や整形外科に通じる道路にも渡れない」と指摘し、横断歩道の設置を求めました。
市の担当所管は、「安全面から警察が許可しない。現状のままでいく」との答弁でした。
猪股議員は、「送迎時の駐停車場がなく、グリーンハイツ行きのバスが駐車する入口付近が使用されている。車、バスが集中するために、接触事故も発生している」と指摘し、安全な駐停車場の設置を求めました。
担当所管は、「バスやタクシーが待機しているターミナルでの一時停止は可能だから、利用するように」との答弁をしました。
さらに猪股議員は、中央公民館の駅前への移転反対、無料自転車駐車場の復活、有料自転車駐車場の値下げを求めました。
狭山市駅西口の2期工事の概要
中央公民館や有料自転車駐車場などが入る公益施設(ビル)、市民広場などを造る工事。
工事の終了予定は、2012年3月。