議会だより

介護保険運営協議会で質疑…佐伯由恵議員

カナダガン(18日、種足田んぼで)
カナダガン(18日、種足田んぼで)
 介護保険運営協議会が23日、市役所で開かれ、委員である佐伯由恵議員は出席し、質疑を行いました。
 議題は、①介護保険事業の現状、②2012年度介護保険事業特別会計決算、③高齢者支援計画の進行管理についての3件。
 冒頭、大橋市長はあいさつの中で、「国において社会保障の見直しが行われ、介護保険も改正が打ち出されている。従来通りでは難しい、切り離すことも計画されている。市として国の方向性が出た段階で、具体的にどうするかはこれから」と述べ、安倍政権が進める社会保障制度改革について触れました。

 



◆介護保険事業の現状  

 介護保険制度は、社会全体で支えることを目的に2000年度にスタート。現在は第5期事業計画年度(2012年度〜2014年度)にあたります。
 今期から合併による保険料の統合が行われ、第1号被保険者(65歳以上)の保険料が7段階、基準額月額4,280円、年額51,360円になり、大幅な値上げに市民から500件を超える苦情や問い合わせが寄せられました。
 現在の市内の65歳以上の高齢者数は25,851人、高齢化率22,2%。要支援・要介護認定者数は3,686人、率で14%。うちサービス利用者は2,878人、率で78.1%となっています。


◆2012年度介護保険事業特別会計決算

 2012年度の介護保険事業の決算は以下の通り。
 ・歳入決算額(保険料、国・県・市負担金) … 62億5,066万円
 ・歳出決算額(介護サービス給付費)    … 59億9,870万円
 ・歳入から歳出を差し引いた繰越財源   …  2億5,195万円 

 介護保険の財源は、国25%、県12.5%、市12.5%、第1号被保険者(65歳以上) 21%、第2号被保険者(40〜64歳)29 %となっています。
 第1号被保険者の負担割合は、制度発足当初は17%、これが第5期では21%に増え、高齢者人口の増加とともに負担がどこまでも上がり続けるという青天井になっています。
 2012年度の最大の問題は、第1号被保険者の保険料が改正され、大幅に引き上がったことです。市役所には高齢者から500件を超える問い合わせが殺到しました。滞納者は615人、滞納額は1,916万円に上ります。ところが、生活困窮などで減免を受けた方は、11件です。
 一方、国負担25%のうちの調整交付金5%について、2012年度は3.91%に留まっています。金額にして約7,000万円が国から市に来ていません。これは国の約束違反といえます。日本共産党議員団の指摘に、大橋市長は全国市長会を通して国に申し入れをしております。

 歳出では、必要なサービスが受けられず、特養ホームなどに入所を希望しても施設が足らず、待機者が360人に上っています。これに対し、市は来年度2施設180床を増床する計画で、今秋着工する予定です。

 そもそも介護保険制度は「介護を社会全体で支える」ことを目的にスタートしました。ところが、「保険あって介護なし」…高齢者から高い保険料を払わせ、必要なサービスは受けられない実態が続いています。


◆高齢者支援計画の進行管理
(2012年度の実績と評価) について


 高齢者支援計画の目標は次の4つ。
目標1…元気な高齢者に対する支援
目標2…高齢者が要介護状態にならないための支援
目標3…介護が必要な高齢者に対する支援
目標4…地域における高齢者の支援

 市は計155件の事業に取り組んでいます。2012年度の評価について、「順調」が87事業・56%、「概ね順調」が44事業・28%と報告しました。

 佐伯議員は、「これまで市が取り組んできた事業が今後、安倍政権の介護保険制度の見直しで影響が懸念される。すでに閣議決定され、要支援者外しや、施設は要介護3以上、一定額以上の所得者の利用料は2割負担、低所得者支援の廃止などが示されている。これでは制度の根幹が崩れる。高齢者が安心して受けられる制度にすることが強く求められている」と述べました。

 さらに他委員からも、「昨年度から地域包括支援ネットワークを地域で取り組んできた。これがまた2015年度から影響をうけることになる。計画つくりには、区長さんや民生委員さんが携わってきた。始まったばかりでめまぐるしく変わると大変」という、現場サイドからの切実な発言がありました。

2013/08/28



◀ 議会だより一覧に戻る

◀ 議会だより一覧に戻る