議会だより

農業用水の通水時期延長を…佐伯議員

(加須市は「埼玉一の米どころ」)
(加須市は「埼玉一の米どころ」)
 加須市は名実ともに埼玉一の米どころ。ところが、生産者の間では近年の夏の猛暑による米の高温障害や安倍政権がTPPに参加表明したことに心配の声が上がっています。

 7月市議会でさえき由恵議員が、猛暑被害から「彩のかがやき」を守るために、農業用水の通水期間の延長について取り上げ、質問しました。

 県は彩のかがやきを高温障害から回避するため今年度、移植時期を遅らせる指導を取ってきました。ところが、用水の通水時期は例年通り。これに対し生産者は通水時期を延長し、水の確保を求めています。
 

県の「栽培指針」田植え遅らせる

 県(加須農林振興センター)は4月、「彩のかがやきの栽培指針について」を発表。その中で、移植時期について「高温障害の回避のためできるだけ6月1日以降に移植。食味の低下が懸念されるため6月20日を移植晩限とする」、「移植が6月20日」の場合「用水の必要な終期は9月24日頃」と明記しています。

この指針に基づいて農家は、今年度の田植えを例年より1〜2週間遅らせました。特に、麦と米の二毛作の騎西地域・下崎、中ノ目、戸室は田植えが遅くなりました。 
 

通水時期 変わらず、水の確保を
(騎西領用水への取水堰)
(騎西領用水への取水堰)
 植える時期を遅らせるなら、当然、用水の通水時期も延長しなければなりません。

 ところが、見沼土地改良区の説明では、見沼代用水から取水して騎西領に通水する期間は例年と同様の9月20日。これでは、生産者から通水期間の延長を求める声が上がるのも当然です。
 
 さえき議員は「県は移植時期を伸ばすにあたって、通水時期も伸ばさなければならなかった。

しかも彩のかがやきは県の推奨米。ところがそれはやらなかった」と指摘し、市長に「生産者が安心して収穫が迎えられるよう、農家の声を県や国土交通省等に届けて欲しい」と提言しました。 

 「地域の実情 伝える」市長

 さえき議員の質問に大橋市長は、「私も高温障害の対策として(田植えを)少し遅くした方が良いと思っていたが、水の問題を心配していた。農業を守る立場として、土地改良連合会の役員でもあり、きちんとこの地域の実情を関係者に伝えたい」と答えました。

 市はその後、農業委員や生産者を訪問して、地域の実情についてさらに話を聞きました。市は現在、関係機関に地域の実情を届ける準備中です。

2013.7.29


 

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