協同組合医療と福祉 ゆたかな医療・介護・福祉をこのまちに medical&welfare
HOME BACK

協同組合報vol.183
2018年6月号

進みたい道へ わくわく!!

中野共立病院 杉浦 里絵

 今年4月に入職した新人看護師さんたちが各職場に配属され、奮闘しています。その様子を投稿記事でお届けします。

入院体験。車椅子に乗っているのが杉浦さん
入院体験。車椅子に乗っているのが杉浦さん

 中野共立病院の奨学生になったのは看護学校1年生の時。惹かれたのは、地域医療に力を入れているところでした。自分が住む地域の医療拠点から地域の隅々まで手を届かせて、手助けを必要としている人々の傍に寄り添いたい。そんな思いで看護学校3年間を過ごし、いつしか地域医療をやるなら在宅医療だ、と強く思うようになりました。それでも最初は、病棟で数年経験を積むのだろうと漠然と考えていました。

●…●…●…●…●…●…●

 看護学校卒業後、告げられたのは、6月から上高田訪問看護ステーションに異動になるということ。思ったより早く自分の進みたい道に歩み出すことができそうで、わくわくしました。また同時に、2ヵ月間で何とかできるだけの技術を身につけなければ、という焦りもありました。

 4月に中野共立病院の2階病棟に配属され、さまざまな研修が開始されました。憧れていた白いナース服に身を包んで、ふと病棟の鏡に映った自分の姿を見た時には、高揚感がこみあげてきました。

 先輩方の優しく丁寧な指導により、少しずつですが一人でもできることが増えていきました。うまくいかないことも多くあり、そのたびに悔しい思いをしましたが、その思いがあったおかげで、次にはもう少しうまくできるようになっていったように思います。

●…●…●…●…●…●…●

 6月になり、上高田訪問看護ステーションに異動しました。いよいよ新しい職場ということでドキドキしましたが、先輩方は優しく親切に接してくださり、段階を追って細やかな研修プログラムが組まれていることも知り、とても安心しました。ピンクのポロシャツに紺のズボンもなかなかいい感じです。まだまだ自分のできることは僅かで、利用者さんとのコミュニケーションの面でも技術の面でもこれから一つひとつ学び吸収していくところです。学びを進める中で、私は「誠実」と「謙遜」の心を常に忘れず、先輩方が一生懸命教えてくださることに応え、いつか一緒にいると利用者さんがほっとするような看護師になりたいと思っています。

上高田訪問看護ステーションの前で 友の会活動にも参加。共立友の会の卓球サークルで会員さんとともに
上高田訪問看護ステーションの前で 友の会活動にも参加。共立友の会の卓球サークルで会員さんとともに

城崎へ

健友会 飛岡史朗

城崎温泉・木屋町通り
城崎温泉・木屋町通り
城崎温泉・木屋町通り
城崎温泉・共同浴場「柳湯」

 中学国語の教科書で触れた志賀直哉の「城崎にて」。湯治療養中の志賀が自分の生死と向き合う私小説で、どんよりとしたイメージの城崎温泉。小林多喜二が敬愛した小説家でもあり、多喜二が虐殺された日が、志賀の誕生日であったことと符合して、機会があれば行ってみたいと長い間想いを寄せてきました。

●…●…●…●…●…●…●

 いざ城崎へと地図を眺めて、中継地を姫路に。姫路まで新幹線、姫路からは播但線と山陰本線を乗り継いで日本海側に移動するゆったり旅。帰路は陸路をショートカットして鳥取空港からの空路としました。

 中継地の目的はもちろん姫路城。現存十二天守の一つですが、その華やかさから何となく後回しになっていました。これで妻は十二天守制覇。私も八天守達成となりました。

 城崎への移動途中に、竹田城があるのを見つけて途中下車。しんどい登り路でしたが、天空の城と謳われるだけあって見事な眺望です。田植えを終えたばかりの水田が小さなガラス窓を並べたように眼下に光り、周囲の山並みに続きます。

●…●…●…●…●…●…●

 城崎は1300年の歴史をもつという小さな温泉地ですが、旅館組合の地域活性化の方針で、各旅館の内湯には温泉を引かない、引いても小さな規模しか許可しないという方針があるため、観光客は7ヵ所ある共同浴場をめぐります。その利益で街や温泉の維持管理を進めているとか。このため、温泉街は浴衣姿の外国人も含めた老若男女が行きかい、温泉旅情満杯です。

 旅のメイン企画−志賀直哉が常宿としていた文化財指定がされている旅館・三木屋に宿泊しました。

●…●…●…●…●…●…●

 今回の旅は、全国的に雨で晴マークは兵庫県北部だけという、梅雨入り前の贈り物のような旅でしたが、もう一つの贈り物は姫路城横の姫路市立美術館。旧陸軍倉庫の一部を活用した重厚な雰囲気ですが、姫路城の喧騒と対照的に訪れる人もほとんどいませんでした。

 ここにクールベの「波」が展示されていてびっくり。国立西洋美術館の「波」より小作品ですが、彼が描いた「波」30点ほどの中の1枚でしょう。パリコミューンに参加、投獄、亡命という、生き方そのものがリアリズムであった西洋画家の絵が、世界遺産・姫路城の横にひっそりと佇んでいることの感慨が、今でも旅の贈り物−余韻として残っています。

竹田城跡からの眺望 姫路城 姫路市立美術館
竹田城跡からの眺望

姫路城

姫路市立美術館

Copyright(c)2003 medical & welfare All rights reserved.