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協同組合報vol.180
2018年4月号

インフォメーション2

入職おめでとうございます!

新入職員を代表して挨拶する東葛病院研修医の大村早葵子さん
新入職員を代表して挨拶する東葛病院研修医の大村早葵子さん

 4月2日(月)、「協同組合 医療と福祉」に加盟する6法人合同の入職式が行われ、会場のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターに71名の入職者が集合。緊張しつつもキリリとした表情で5名の代表者による歓迎の挨拶に聴き入りました。その中から東京勤医会健友会両理事長の「歓迎の辞」を紹介します。

プロフェッショナルになってほしい

東京勤労者医療会理事長 下 正宗

写真 本日は入職、おめでとうございます。

 これからみなさんは、医療・介護のプロフェッショナルとして働いていくことになります。では、プロフェッショナルとは何か。語源はプロフェスで、「神の前で宣言する」という意味から来ています。人が病で苦しむ、心の葛藤で苦しむ、人との諍いで苦しむ。この人々の苦しみを神に代わって背負うというのがプロフェッショナルの語源です。この意味をしっかり受けとめて、医療・介護のプロフェッショナルになっていただきたいと思います。

 中国に孫思邈(そんしばく)という医者がいました。今から約1400年前の人で、医学者、薬学者として有名です。孫思邈は、医者には上医、中医、下医がいると言っています。上医は国を癒す、中医は人を癒す、下医は病を癒す、と。今、医師の分野では専門医制度というものがありますが、私には下医を育てる制度に思えて仕方がありません。どんなにテクニックが優れていても、人が癒されることがなければ、技術としてはやっぱりいけないと思います。

 今、世界の潮流の中に「健康の社会的決定要因(SDH)」という視点があり、社会的なことが整備・解決されなければ人は健康になれないと言われています。人とのつながりが濃い地域は認知症が少ない、転倒が少ないといったエビデンス(科学的根拠)も出てきています。みなさんには、まさに孫思邈が言うところの上医の仕事をしていっていただきたいと思います。

二つの考えてほしいこと

健友会 理事長 伊藤 浩一

写真 入職式にあたって、二つ考えてほしいことがあります。この間有名になった官僚に佐川さんと前川さんがいます。面従腹背の前川さんと面従服従の佐川さん。みなさんはどちらになりたいでしょうか。今、下理事長からプロフェッショナルのお話がありましたが、この指示はおかしい、間違っているのではないかと思ったとき、間違った指示には従ってはいけないというのもプロフェッショナリズムです。

 私たち民医連は正式名称を全日本民主医療機関連合会といい、「民主」の冠を団体名に掲げています。これには、民主主義が貫かれる社会にしたいという思いと、職場の運営の中で民主主義を貫いていこうという思いが込められています。しかし、実際に組織の中に入ってみると、やはり権威勾配というものがあります。権威勾配があるかもしれない中で、みなさんには佐川さんのようにはなってほしくないと思います。

 二つ目は、どんな社会人になってほしいかということです。昨年7月に国連で核兵器禁止条約が122ヵ国・地域の賛成で採択されました。条約の批准に貢献した核兵器廃絶国際キャンペーンICANがノーベル平和賞を受賞しました。今は、こうした動きを市民がつくっていく時代だととらえられています。では、市民とは何か。職場と家庭と社会とでバランスよく活動できる、そういう社会人が市民ではないかと思います。みなさんには民医連の職員として職場と家庭と地域でバランスよく活動していただきながら、地域を自治的に変革する主体となっていっていただきたい。そうした市民が増えることが大きな変革の力になるのではないかと考えています。

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