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協同組合報vol.178
2018年1月号

インフォメーション4

その人らしくを支える・寄り添う

健友会の看護介護研究交流集会〜

中野共立病院 総看護師長 渡邉 由絵

実行委員のメンバー
実行委員のメンバー

 2017年12月13日(水)、69名の参加で行いました。

 6月から実行委員12名で準備を重ねてきました。メンバーは診療所、訪問看護ステーション、介護事業所、病院の看護・介護スタッフで、職場からの代表です。

 実行委員会では「その人らしくを支える、寄り添う実践の共有」を大切にしました。そのために、学習会では東葛看護専門学校の山田かおる先生から、労働と生活の視点から患者を捉える看護実践について学生実習の事例を基に講義を受けました。発表をよりよくするために、桃井診療所の小西事務長からは、効果的なパワーポイントの作成についての講義を受けました。たくさんの学びと、皆様の協力により、何とか当日を迎えることができました。 

●「きらきら看護・介護」の実践

写真 演題は9演題となりました。9演題中4演題が診療所からの発表でした。どの演題も地域の中での診療所看護を中心とした患者、家族との関わりからの気づきや学びをまとめたものでした。診療所はたくさんのスタッフがいるわけではありません。発表のまとめはどうしても師長さんが中心になります。忙しい日々の業務の中で、長年の診療所での経験を生かした視点からのまとめとなっています。まさしく「ざ・看護」です。その一部をご紹介します。

桜山診療所(中野区東中野)
 80代男性、糖尿病、アルツハイマー型認知症。2000年に初診にて糖尿病と診断。
 2011年頃から物忘れが始まり、2014年からは受診が不定期になり、診療所から電話かけを行い外来受診誘導を始める。2017年からは訪問診療に移行している。17年にもわたる患者との関わり、誘導しての外来受診時にアルコール臭がすることもあった。認知症の進行に伴い、糖尿病のコントロールも不安定になった。

 介護サービスや、離れて暮らしていた娘さんの協力を得ながら、この地域で生活する患者を支え続けている報告でした。

写真川島診療所(中野区弥生町)
 90代女性、息子と2人暮らし。息子は自宅ローンの返済に追われ朝から夜間まで仕事。患者は、息子が用意した1日に2食分の菓子パンを食べ、排せつは尿取パットを自分で交換、サービス利用は費用の問題で息子が受け入れを拒否。訪問診療と訪問介護のみで何とか自宅での生活を支えている。 

 主介護者が息子さんである高齢女性の在宅での生活を支える、診療所と在宅チームの取り組みの報告でした。母と息子の2人暮らしという関係性に介入する難しさを実感するものでした。 

 自宅での生活を見据えた、その人の生活に寄り添った看護・介護実践の共有がさまざまな場所で働く私たちの看護・介護の質の向上に繋がっていくと今回も実感しました。「きらきら看護・介護」「ざ・看護・介護」をこれからも共有したいと思います。

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