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協同組合報vol.174
2017年12月号

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vol.177トップトピックス|この人に聞きたい|インフォメーション読者のたよりから診療所待合室のあったかスポット看護 NOW!

この人に聞きたい(80)

やることがいっぱい! 鍛えられています

医療法人社団はたがや協立会 はたがや協立診療所 事務長 杉本 里子さん

写真 はたがや協立診療所は2000年12月に開設され、2003年8月に法人化。外来・在宅・健診の3つをバランスよく取り組み、「かかりやすく、頼れる診療所」として地域の方々から信頼され続けています。去年の11月、事務長として杉本里子さんが就任されました。代々木病院勤務が長く、診療所経験は少しだけ。話があったとき、「えっ、私ですか?」と思ったそうです。1年が経ち、どんな事務長ぶりを発揮しているでしょうか。

「静かな道を」と事務に

 ――民医連に入られたきっかけは何でしょうか?

 母親が東京勤医会の看護師をしていて、就職するなら知っている所がいいかなと。就職氷河期世代でした。それに、医療は人が相手の仕事だし、患者さんのためにがんばっている母の姿をずっと見てきましたから。

 ――お母様(杉本育子さん)と同じように、看護師になろうとは思わなかったですか?

 いやあ、母はちょっとパワフル過ぎて。あんなすごい仕事っぷりは私には無理だな、もうちょっと静かな道をと思って(笑)。妹は看護師になりましたが。

 1999年に大学を卒業して東京勤医会に事務で入職し、東葛病院に配属になり、半年後に代々木病院に異動になりました。それ以来ずっと代々木病院ですから、かれこれ18年です。

 ――18年はすごいですね。

 その間に子どもを2人出産して、産休・育休をとりましたが。外来、病棟と医事課の仕事は一通り経験しました。 

新米の頃の思い出

 ――代々木病院は現地建て替えを成功させるために、まず東館を新築し、その後、本館を新築しました。本館が完成したのが2000年5月ですから、当時すでに代々木病院にいらっしゃったわけですね?

 はい。まず外来に配属され、本館が稼働するときに病棟クラークになりました。

 ――新米の頃の思い出は?

 外科の患者さんを内科に案内して、看護師さんに怒られたことがあります。「痔は外科でしょ!」って(笑)。わからないことだらけでした。こうして振り返ってみると、周りに迷惑をかけていたんですね(笑)。

 病棟クラークも慣れるまで大変でした。最初は座っているだけでつらかったです。

 ――病棟クラークというのは具体的にどんな仕事をするんですか?

 病棟の医師や看護師をサポートするのが主な仕事です。今は電子カルテになったので違いますが、当時は検査伝票の処理や検査予約、患者さんの入退院の処理とかカルテや資料の管理とか。ナースステーションの一角で仕事をするんですが、看護師さんたちの会話も聞きながら、病棟全体が円滑に機能するようにサポートします。

 ――最初は座っているだけでつらかったと。

 カルテの文字は読めないし、略語も独特でわからないし、電話はひっきりなしだし。内部のいろんな部署から電話がかかってきますが、まずクラークがとるんです。検査室から「Aさんを降ろしてください」とか。当時はPHSがなかったので、一つひとつの指示が内線電話でした。

 あたふたしながらも少しずつ慣れてきて、至急検査する必要がある患者さんの場合は、「至急やってください」と検査室に強く依頼できるようにもなり、ちょっとずつ鍛えられていきました。

 ――病棟での事務の面白さは?

 個人的には私は病棟が好きです。患者さんがいて、医師や看護師がいて、他の病棟スタッフと一緒に私もいる。自分が指示を出すわけではないけれど、患者さんの様子も見えるし、チーム医療の一員としていられます。

初めての管理職

10月8日に幡ケ谷で行われた「しぶや平和と健康まつり」で、渋谷区オリジナルの「ダイヤモンド体操」をアンパンマンの曲にのせて披露。振付のアレンジは園田所長(左が杉本さん、中央が園田所長)
10月8日に幡ケ谷で行われた「しぶや平和と健康まつり」で、渋谷区オリジナルの「ダイヤモンド体操」をアンパンマンの曲にのせて披露。振付のアレンジは園田所長(左が杉本さん、中央が園田所長)

 ――はたがや協立診療所に異動されたのはいつですか?

 2016年11月です。

 ――そろそろ1年ですね。感想は?

 もう大変です(笑)。

 ――どこが大変ですか?

 やっぱり初めての管理職ですから。医事課の主任しか経験がなく、診療所も数ヵ月の経験だけ。しかもここは一つの法人ですから、理事会もあるし、事業報告もしないといけません。署名用紙なんかもジャカジャカ送られてきて、その取り組みもありますし、友の会(はたがや健康あゆむ会)の活動もあります。

 ――たしかに一つの法人となれば、すべてやらないといけないですものね。

 そうなんです。お話があったとき、「えっ、私ですか?」とは言いました。でも、内容がわかっていなかったし、「やれないことをやれとは言わないだろう」と(笑)。

 ――1年やってみていかがですか。

 管理のことが全くわからなかったので、周りに助けてもらいながらやってきました。勤医会の事務長会議にも出させてもらって、まず、管理業務をきちんとできる体制をつくろうと。できていないことも多いですが。

一つひとつ進めていきたい

昨年9月、イギリスを旅行しました(ホームズ像をバックに)
昨年9月、イギリスを旅行しました(ホームズ像をバックに)

 ――ところで、何か趣味をお持ちですか?

 子どもが2人いて(小6と小3)、趣味に割ける時間がなかなかとれませんが、スケートを見るのは好きです。中学生までやっていたので、ちょっとうるさい(笑)。映画をみるのも好きで、10月に「キングスマン・ゴールデン・サークル」というイギリスの映画をみるために台湾まで行ってきました。映画の公開はアジアのほうが早くて、日本はなぜか遅いんです。

 ――お連れ合いと一緒に?

 いえ、友だちと。夫とは趣味は全く合いません(笑)。子育ては協力し合い、趣味は個々で楽しんでいます。大学では日本文学専攻で、万葉集をやりたかったんですが、先生が病気になってしまわれ、ゼミも卒論も漢文でした。子育てがひと段落したら、ゆっくりと奈良を回りたいですね。一人で(笑)。

 ――協力し合うことと、個々にやりたいことを分けているところがステキですね。では最後に、抱負をひとことお願いします。

 今年7月に医事のシステムの更新を行いました。2018年度の秋には電子カルテの導入を目指しています。やらなきゃいけないことがいっぱいあって、どうしましょという感じですが、あせらず、園田所長を支え、スタッフと協力し合って、一つひとつ進めていきたいと思います。

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