●雑貨と同じ扱いで輸入
明眸晧歯(めいぼうこうし)
技工物作成中の筆者
皆さんは先日のTBSの「海外歯科技工物輸入問題」をご覧になりましたか?
厚労省は、口腔内に直接入れる歯や白いかぶせ物の歯を、雑貨と同じ扱いで、輸入を許可しているのです。単に海外の技工物(主に中国製品)が安価という理由だけで、自費の技工物がさほどの検査も無く輸入されているのです。
私個人も金額が安くて良いものならば仕方ないと思っていました。
しかし、海外製の技工物だからといって患者さんが歯科医師に支払う料金が安くなるということはわかっていません。それは、国内の技工物と海外の技工物を患者さんに説明するのは、その医療機関の判断だけでだからです。
●日本製?中国製? 安全の責任は?
患者さんにとっては、せっかく高い医療費を支払い歯科医療を受けたのに、口に入った技工物は、日本製なのかそれとも中国製なのか、いったいどこで作られたのか、成分表示はなされているのか、安全性の責任はどこの誰がとるのか、こうしたことが明確になっていないのです。
このような状態では、患者にとってより良い医療を提供するという、厚労省の考えは本末転倒になるのではないでしょうか。
自然界で生きている動物は、歯がなくなった時が生命の終わりです。人間にとっては、歯は摂食にかかわるとても大切な役割があります。毎日、体の一部として使われる人工臓器として、海外技工物輸入の問題は国に徹底した管理を促したいものです。