●“持ち上げない・抱えない”
実技つきで講演する保田さん
腰痛の症状のある労働者は、厚労省などの資料でも8割という数字が出されています。
看護部研修委員会と労働安全衛生委員会共催で9月14日、“持ち上げない看護・抱えない看護”を提唱して「日本ノーリフト協会」を設立した、保田淳子氏の講演を行いました。理念、実技ありの活気にみちた講演会でした。
腰痛予防策は個人の技術や体力として考えるのではなく、施設や病院においてリスクマネージメントとして捉えることで、貴重な人材確保、長く働ける環境づくりになること、患者さんにとっても、力任せに抱え上げていたことによって苦痛や不安がともない、筋肉の緊張、転倒、皮膚の損傷などのリスクがあり、本当の意味での自立を損なう状況になっているなど、発想の転換が突きつけられました。
●「職業病だからしかたない」からの脱却
実技で「相撲のしこをふむ姿勢」をとる
実技では、安定した姿勢として「相撲のしこをふむ姿勢」を実際体験しました(写真参照)。また、手を添えることで自立を引き出す方法など、身体で実感できる講義でした。
スライディングシートは大型のものを魔法のシートのように使う技術、多くの参加者から使用してみたいという感想が寄せられました。中堅研修として参加した中堅看護師からは、職場に広めていきたい、シートを購入しぜひ実践してみたいなど積極的な意見が出されました。
これを機会に、「職業病だからしかたない」から脱却していきたいと思います。