久々に早春の韓国を歩いてみました。行き先は韓国安東市にある、タルチュム(仮面劇)で名高い河回村(ハフェマウル)です。
河回村は文禄慶長の役(秀吉の侵略戦争)の被害をほとんど受けませんでした。そのため村内には数百年を経た民家が数多く残っています。細く複雑な裏路地はひっそりしていて、まるで朝鮮王朝時代の村に迷い込んだような錯覚に捕らわれます。この村は、今も人々が実際に生活している村です。軒先に吊り下げられた魚や庭に並べられた野菜、部屋の片隅に置かれた飲みかけのコーラの瓶にも、生活感が感じられます。
両班(支配層)・破戒僧・アガッシ(娘)などの多彩な仮面は日本にも広く紹介されていますから、記憶にある方もいらっしゃると思います。劇のストーリーは他愛無いものですが、どれも権力者に対する痛烈な揶揄とユーモアに溢れています。土日には村内の野外劇場で公演が行われ、満員の会場は大きな笑いと拍手に包まれます。
安東市まではソウルからバスで3時間半、釜山からも3時間ほどかかります。河回村へは更に1時間ほど必要です。ちょっと不便な所ですが、「韓国の心」を知るにはもってこいの場所です。機会があれば、ぜひ一度お出でになってみてください。
【写真と文】 みさと協立病院 組織広報室 泊谷健一
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