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第24回(最終回)
著者の権利を守る文章を
協同組合 医療と福祉 情報室 藤竿 伊知郎
インターネットで公開された資料をもとにして、簡単に文書が作成できる時代になりました。そのため、人の文章を無断で丸写しして作成した文書が増えています。一方、肖像権やプライバシーの保護での過剰な反応も見られます。
発表された文書や画像は、社会にとっても貴重な財産です。むやみな制限や野放図なコピーは許されませんが、すでにある知見をもとに新しい著作物を作成することを制限しては困ります。
知的所有権に関する新しいルールがつくられる時期です。著者の権利を侵害しない最低限のルールを知っておくことが大切です。
● 自由に利用できるのは
著作権法では、著作権者の了解無しに、文書を利用することは制限されます。間違いなく利用できるのは「引用」です。
自分の調べた事実、それに基づく主張があったうえで、主張を補足する他者の文章を引用することが基本です。参加者が限定された学習会の資料などでは、丸ごとコピーしても許容されています。
もとの文章を改変したり、自分の文章とつないでしまって区別できなくなるような引用はルール違反です。
● ネットの資料を利用する場合
現在の著作権法は、論文を書いたり本を出版できる少数の人が、互いに許諾しあう時代のものです。今では、一般大衆が簡単にネットに自分の調べたことや見解を発表できます。了解を取ろうにも、迷惑メールを嫌って連絡先を公表せずに発表されている場合もあります。間違った情報もそのまま公開されています。
ネットで公開されている資料は、転載許可の方法が明記されてなければ、自由に利用しましょう。ただし、著者と出典は明確にしてください。
● 著者が困るのは何か
著者はたくさんの人によんでもらいたいと思って文章を発表しています。困るのは、(1)コピーが広まって本が売れなくなる、(2)自分が出したアイデアが他人の成果とされる、(3)著者の意図と違った形で利用される、などです。このことを考慮しておけば、大きな問題になることはないでしょう。(了)
コンピュータの利用で気をつけたいことを、2年間にわたって連載しました。新しいことがいろいろ出てきていますが、基本を考えて取り組めば問題ないことが大半です。気後れせずに取り組んでみましょう。
● 参考サイト
1. 「著作権」、外苑企画商事
http://www.gaiki.net/edi/policy.html#copyright
2. 文書をフリーにしよう
http://iwatam-server.dyndns.org/software/freedoc/freedoc.html
3. GNU フリー文書利用許諾契約書
http://www.opensource.jp/fdl/fdl.ja.html
4. 著作権 (文化庁)
http://www.bunka.go.jp/index.html
5. 著作物 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%97%E4%BD%9C%E7%89%A9
★「素人のためのコンピュータ講座」まとめページ
http://www.gaiki.net/lib/2007/07122com0.html