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協同組合報vol.60

 目標達成は1年後! 在宅を支えるサービスは様々ですが、目標に向かって日々の関わりが実を結んだケースを紹介します。

 Mさん、87歳の女性。週3回透析治療を受けています。エレベーターの無い3階にお住まいで、Mさんは足が悪いため透析通院はヘルパーがおぶって昇り降りしていました。通院以外は家に閉じこもって、毎日テレビをみてお茶を飲んで過ごすため、運動不足で筋力低下と体重増加の悪循環。主治医からも「このままでは透析で対応しきれない」と忠告されました。

 Mさんには階段の昇り降りが大きな課題で、自宅内でできることから始めました。

 訪問リハビリ、訪問看護、ホームヘルプ、福祉用具、ケアマネと様々な職種がMさんの生活改善に取り組みました。以前、転倒骨折した恐怖心からリハビリに消極的でしたが、在宅を支えるサービス関係者が「Mさんを外出させてあげよう」と意志統一し、ケアにあたっていくうちに、Mさんも自らリハビリメニューに取り組むようになりました。

 自宅内歩行器で移動できるようになり、階段の練習も少しずつ始めた頃、Mさんのお孫さんから結婚式の招待状が届いたのです。結婚式に出るためには、家族の介助で階段昇降ができるようにならなければいけません。お孫さんを祝ってあげたいという想いで頑張った結果、みごと3階からの昇り降りが、少しの介助でできるようになったのです。無事お孫さんの結婚式に出席され、大きな自信をつけたMさんは喜びいっぱいでした。

 目標だった外出、現在は定期的な通所サービスの利用でご本人の生活改善につながっています。透析通院もヘルパーと一緒に自分で昇り降りしています。1年がかりでここまで来ましたが、コツコツ毎日の積み重ねが目標達成につながったのだと思います。「継続は力なり」、サービスをする側受ける側、両方に通じることだと勉強になりました。

代々木病院 介護保険企画室 阿部孝史)

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