協同組合医療と福祉 ゆたかな医療・介護・福祉をこのまちに medical&welfare
HOME BACK
協同組合報vol.55

◆娘さんのつぶやき

 82歳の母は肺繊維症で在宅酸素をしているんですが、肺がんが見つかったんです。母には病名は内緒です。私のいるマンションに退院して帰るのですが、私も東京の神田にお店があり、13時から23時まで仕事をしていて、帰りは朝方になります。

 朝食は私が作りますが、昼食と夕食の調理をお願いしたいのです。それから母の部屋の掃除もお願いしたい。お風呂は訪問看護で病気の状態もみてほしいんです。

◆お母さんのつぶやき

 私はこんな身体になっちゃって、娘に迷惑をかけてるんです。夫は工場経営で忙しく、私は従業員の食事作りで毎日忙しくしてました。夫亡きあと、3人の娘をパートしながら育てました。

 今は車いすの生活だし、どこに行くにも酸素が離せない…。動くと、呼吸が少し苦しいんだよね。日中独りになるし、食事のことも、トイレのことも心配だし、娘も働かなきゃ食べていけないし、他の娘たちも忙しいし、どうしたらいいのか……。

◆ケアマネのぼやき

 小柄なお母様、綺麗な娘さん、東京のお店のママさん、お客様が多いんだろうなあ。車いすを利用しての移動、在宅酸素、訪問看護での入浴、酸素のチューブを延長、ベッドの手配、ポータブルトイレの購入、訪問介護利用 etc。

 えっ、同居家族のいる場合の生活援助って難しいんだよね。

調理…仕事に出る前に昼夕食を家族が作りなさい。または宅配か配食弁当を。
掃除…日曜日とか休みの日に家族がすればいい。
洗濯…休みの日にまとめて家族が、またはクリーニングを利用すればいい。

……ということで、介護保険を利用できるのは福祉用具とトイレ介助の身体介護のみ。

 東京・渋谷区では生活援助中心型サービスの導入理由書を提出している旨。わが市では特に理由書を出す等の指導はしていないが、ケアマネ事業所・訪問介護事業所は自主規制をしている。

 この方が日中独居でも本当に安心して我が家で暮らせるための方法は? 何のために介護保険があるのかしら?!

松戸なのはな訪問看護ステーション 佐藤絹子)

Copyright(c)2003 medical & welfare All rights reserved.