手遊び(リハビリ)するOさん
看護部の仕事から介護分野の業務に変更になりました。
在宅の状況や介護の実態を学ぶために、ふれあいサポートの訪問介護に同行訪問をさせていただきました。
さっそうと(?)電動自転車にのり、青山地域のOさんの自宅へ。Oさんは83歳の認知症、89歳の姉と二人暮らしで、まさに老々介護。料理教室の先生をされていたというOさんは経済的には困ることなく、かつては皇室関係の方との交流もあったそうです。おおらかな性格で、できれば動かないでいたいとリハビリなどにも積極的にならないそうです。午前中、午後、夕方と訪問ヘルパーを活用しています。午前中訪問させていただいたときはベッドに寝たままで、寝たきりの重介護を思わせるような様相でした。
訪問ヘルパーさんが甲斐甲斐しく、声をかけながらベッドからポータブルトイレへトランスファーを行い、排泄の介助、更衣、整髪、洗面所への誘導を行うこと約1時間後、洗面所に立ってご自分で洗面をされています。最初にお会いしたときとくらべて、別人のような生き生きとした顔つきになられています。笑顔がすてきでヘルパーさんに「すごい変化ですね」と声をかけると、「Oさんには私たちが癒されているんですよ」といわれました。動きたくないOさんを、生活援助のなかで自然にリハビリを行い、おしゃべりや冗談をかわしている姿、ほのぼのとした時が流れるのを感じました。
利用者と訪問ヘルパーの信頼関係の上で、介護されるほうも、するほうも関わることが喜びであり癒される、介護の本来あるべき姿なのではないかと思い巡らせました。家事援助が縮小されたり、同居者がいることで過剰な期待がされ、介護地獄といわれるような現状もあります。在宅にいることの幸せ、在宅で介護することの喜び、そんな在宅介護をつくるために頑張っている訪問介護のスタッフは輝いていました。(介護部長 二戸幸子)