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第15回
単純が一番
協同組合 医療と福祉 情報室 藤竿 伊知郎
仕組みを理解していないソフトを使って仕事をしていると、無駄な時間を費やして仕事の効率低下を招くことがあります。
個人で使うソフトでなく、仕事で使うコンピュータシステムの導入にあたって、現場で意見を求められることがあります。業者の売り込みを信じ込むと思わぬ落とし穴にはまります。
● 万能は不便
一つのソフトで何でもできることが、最近の売れ筋商品が持つ特徴です。お得な感じがしますが、本当でしょうか。
営業戦略上、機能が追加になったワープロソフトは、メモリーを大量に消費して、非力なパソコンでは使いにくい物になっています。
また、余分な機能はトラブルの元です。理解できる機能にしぼって使い込みましょう。表作成はワープロでなく表計算ソフトでおこなうなど、目的に応じて使いやすいソフトを使うことが上達への道です。
● 簡単にできることを複雑にしない
とても凝った集計表をつくったため、後任の者が改訂できない。年に1回の作業をコンピュータ処理できるようにしたが、1年後にはやり方を忘れた。このような問題を見聞きしたことはありませんか。
コンピュータを勉強していくと、せっかく学んだ知識をすべて活用したくなるものです。しかし、コンピュータは仕事の効率化を図る道具です。学習成果の発表対象にしないでください。仕事は、一番簡単な方法ですませましょう。
● 説明は仲間に聞け
今までできなかったことが簡単にできる、と業者はいいます。本当にその通りなのか、すでに使っている人に聞いてみましょう。
機能は宣伝どおりでも、データがたまると操作が重くなって使い勝手が悪いことなど、使ってみなければわからないことがあります。ユーザーに聞けば実績がわかります。
コンピュータシステム導入で失敗したところは、専門家のいうことだから大丈夫、有名な病院に納入実績があるから心配ない、と評価を人任せにしています。仕事を知っているのは私たちユーザーです。何が必要であるかを自分たちで評価しましょう。
コンピュータシステム選択のポイント
1. 理解できない機能は使わない
2. 目的別に、ソフトを使い分ける
3. 仕事は、簡単にできる方法ですませる
4. 広告・雑誌記事は割り引いて評価する
5. わからないことは仲間に聞く
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● 参考書
1. 動かないコンピュータ 情報システムに見る失敗の研究、日経コンピュータ/編、日経BP社(2002)\1,575
2. 組織行動の「まずい!!」学 どうして失敗が繰り返されるのか、樋口 晴彦、祥伝社新書(2006)\777
● 参考サイト
1. JST失敗知識データベース > 失敗事例 > みずほフィナンシャルグループ大規模システム障害
http://shippai.jst.go.jp/fkd/Detail?fn=0&id=CA0000623&
2. 動かないコンピュータ Forum
http://itpro.nikkeibp.co.jp/ugokanai/index.html
★「素人のためのコンピュータ講座」まとめページ
http://www.gaiki.net/lib/2007/07122com0.html