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写真で紹介する「あゆむ会」の活動
はたがや協立診療所 事務長 中西敏一/看護師長 杉本育子
「あゆむ会」の3大行事
――はたがや協立診療所が開設されて12月で7年になりますね。今日は、共同組織の「あゆむ会」(正式には「はたがや協立診療所とともにあゆむ会」)の活動についてお聞きしたいと思います。大変活発だとうかがっていますが。
【中西】毎月、何かしらの行事をやっています。行事を定期的に行っていくには、やっぱり職員の力が大事です。診療所では「あゆむ会」の活動を医療活動の一つと位置づけ、職場会議でも常に「あゆむ会」の活動について話し合っています。行事には職員が全員参加するようにしています。「あゆむ会」は自分たちの組織なんだという意識を職員全員が持つようになっている。診療所が全体的に順調なのも、こういう意識が大きいでしょうね。
「あゆむ会」が3大行事と位置づけているのは、お花見、バス旅行、健康まつりです。まずお花見ですが、今年は3月31日、例年と同じ幡ヶ谷新道公園に70人がつどいました。診療所にポスターを貼るだけで、ほとんど宣伝しないのにこれだけの人が集まってくれるんです。
【杉本】「あゆむ会」では俳句も盛んです。中西事務長が講師になって、4年前から「はたがや句会」という句会を毎月開いてきました。これが定着してきて、各行事でも投句してもらい、それを事務長が講評するんです。今年のお花見ではこんな句が詠まれました。
豚汁に花一片の舞い下りる 増田里美
花座敷生まじめなひと少し酔い 中西 櫂
【中西】とん汁の句が多かったね。
【杉本】去年からとん汁を出すことにしたんですが、これが大好評でね。診療所の4階で前日から大鍋で準備するんです。こっちの手間は大変だけど、花冷えの中で食べるとん汁は格別です。
高齢者も安心して参加、バス旅行
【中西】今年のバス旅行は6月10日、箱根の大涌谷でした。あいにく大雨に降られて、どこも見学せずに宿へ直行。なにしろ高齢者が多いですから、ゆっくり温泉につかって、宿で休むのがメインです。80歳以上の方も何人か参加され、最高齢は94歳でした。バス旅行は今年で3回目で、1回目は奥多摩の御岳山、2回目は大山・宮ヶ瀬ダムに行きました。
【杉本】今年は職員が全員参加しました。総勢46人のうち職員が8人、あゆむ会の役員さんが8人。これだけ手があれば、1対1でお年寄りのお世話ができます。「あゆむ会」のバス旅行はお年寄りが安心して参加できるんです。
今年参加されたMさんは88歳、今年夫を亡くし、息子さんと同居していますが、2階でほとんど一人暮らしの状態で、「寂しい」とおっしゃっていました。旅行中はうちの看護師がつきっきりでお世話しました。普通の旅行ではこうは行きませんから、高齢者はなかなか参加できません。Mさんも「私が行って迷惑じゃないかしら」と遠慮されていたんです。当日はステキなお洋服で、とても嬉しそうでした。
――温泉、おいしい食事、楽しいおしゃべり……写真に写ったみなさん、とてもいい笑顔です。
【杉本】ここでも俳句を詠んで、帰りのバスの中で事務長が講評を行ったんですが、これがまた面白くて、俳句をやらない人にも大ウケでした。今回はこんな句がありました。
先仭(せんじん)の谷より上る梅雨じめり 木村 梢
庭園に小栗鼠が走る箱根山 小澤みつを
すぐに満員御礼、お食事会
――お食事会も始められたんでしたね。「医療と福祉」の今年2月号の表紙に「初めてのお食事会」と題して投稿していただきました。
【杉本】去年12月に「からだにやさしいおせち」というテーマで初めてやって、あっという間に満員御礼。診療所の入っているマンションの一室で、20人しか入りませんから。それで今年は3月3日、7月7日、9月、12月と4回開くことにしました。3月も7月もやっぱりすぐに満員御礼。料理をつくるのは職員と「あゆむ会」の会員さんたちです。
栄養士による栄養指導中心のときと、お楽しみ会的なものを中心にしたときと、交互にやっています。調理器具もお皿も冷蔵庫もないゼロからの出発だったから大変でしたが、希望者が多いので、毎月でもやりたいぐらいです。
【中西】「平和のつどい」も原水禁世界大会代表派遣を兼ねて、毎年やっています。今年は7月28日に演劇企画集団「人(じん)」の朗読劇をやりました。それがなかなか良くて、泣いている人もいました。
――これだけの行事をやっていくにはご苦労もおありでしょうが、何か工夫していることは?
【中西】一つ、壮大な企画は立てないこと(笑)。無理は禁物です。二つ、毎年行事を続けるとワンパターンになりますが、ワンパターン大いにけっこう! その中でちょこっと変化をつける。去年やったことは皆さん忘れてますから(笑)、その程度でも十分楽しめます。
【杉本】楽しい企画だから人は集まってきます。職員も楽しんじゃえばいいのよ。