日本の多くの女たちが韓国ドラマに涙し、「韓流」なる言葉が大流行した。菊池さんも「冬ソナ」からしっかりハマッた一人。きっかけは少々ミーハーだったかもしれないが、韓国語を勉強し、歴史の本を読むうちに、興味は、朝鮮半島、民族、東アジア、平和といった問題に向いていった。
 朝鮮半島の歴史を知れば知るほど
この1年で3回、韓国に行きました。最初は去年9月の全日本民医連の平和ツアー、2回目は今年2月にプライベートで、3回目が5月の「反戦・反核・平和東アジア国際会議」への参加でした。
歴史の本を読んでいくうちに改めて気づいたことは、隣の国なのに朝鮮半島の歴史をあまりにも知らないということ。あの戦争で日本が朝鮮半島に何をしたか、南北分断にも日本が関係していたことなど、知れば知るほど責任を感じるというか、無関心でいてはいけないと思うようになったんです。
韓国も中国も教科書で日本の加害を徹底的に教え込みますから、反日感情はあるはずです。でも、私が韓国の街で「韓国が好きで韓国語を勉強している」とたどたどしい韓国語で話すと、親しみをもって話してくれます。自分を受け入れてくれている、私も受け入れたい。やっぱり同じアジア人なんだ……そんな感覚を経験しました。
緊迫感と民族分断の苦しみ
5月26〜27日、ソウルで第1回「反戦・反核・平和東アジア国際会議」が開かれ、原水協の方から声をかけていただき、私も参加できることになりました。この会議は北朝鮮の核実験を機に、韓国のNGO「平和づくり」が中心になって呼びかけたものです。会場のソウル大学には韓国、日本、アメリカの平和運動家300人が集まり、日本からは日本原水協を中心に100人余が参加しました。
2日目の分科会では「朝鮮半島の非核化と反戦平和運動の課題」に参加しました。国は違っても平和への思いは同じだなというのが第一印象でした。一方、違いも感じました。韓国と北朝鮮は陸続きで、今は休戦状態だけれども、いつ戦争が起きても不思議ではないという緊迫感がある。緊迫感を持ちつつ、同じ民族が分断されている苦しみを抱えている。日本では拉致問題から「北朝鮮は恐ろしい国」と思っている人が多いですが、韓国の参加者は「南も北も我が祖国、民族を統一したい」という思いを強く持っているようで、「制裁だけでなく、食料援助をして北朝鮮を孤立させないこと」を強調していたのが印象的でした。
民医連と交流のあるグリーン病院のパク理事長と会場で偶然再会しました。去年9月にグリーン病院を訪ねてお会いしました。パク理事長から「日本の民衆運動家はもっとしっかりしてくれよ」とハッパをかけられたことも心に残っています。
この国際会議への参加にあたってカンパをお願いしたところ、勤医会と友の会から10万円以上集まりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
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